無断キャンセルやドタキャンに厳罰を。

<「一休.com」で予約したホテルの無断キャンセルを繰り返したとして逮捕された51歳の母親と30歳の息子。キャンセルは2200回以上、宿泊予約で得たポイントは190万円分にも上ります。
 警察によりますと、住所不定の岸田治子容疑者と息子の治博容疑者は、去年、インターネットの宿泊予約サイト「一休.com」から予約した4つのホテルを無断キャンセルし、業務を妨害するなどした疑いがもたれています。
 2人が狙ったのが「Tポイント」です。「一休」を通して予約した場合、宿泊料金に応じてTポイントが付与されます。無断でキャンセルした場合でも、ホテル側が「一休」側に連絡を忘れると付与されます。2人は無断キャンセルを2200回以上繰り返し、およそ190万円分のポイントを不正取得していました。
 警察によりますと、2人の所持品からは62枚ものTポイントカードが押収されていて、発覚を避けるため、カードを使い分けてうその予約を繰り返していたとみられます。
 被害にあったホテルは・・・
 「(2人からは)4月と8月に(予約が)2回。予約されたプランは、ポイント20倍のプランでした」(京都山科 ホテル山楽 副総支配人)
 ホテルによると、ポイントは「一休」も一部負担しますが、特別に上乗せされたポイントはホテル側の負担になるといいます。
 「朝まで待ったんですが、結局連絡もなく、現れなかった。確認のために電話したが、記載された電話番号は全く使われていない番号でした」(京都山科 ホテル山楽 副総支配人)
 今回、2人に制度を悪用された「一休」は、「ホテル側がより簡便に使っていただけるようにシステムを改良していきます」とコメントしています>(以上「TBS News」より引用)



 飲食店に対するドタキャンが問題になっていたが、今回はホテルなどに対する無断キャンセルが「ポイント獲得目的」で行われていた、というから更に悪質だ。
 ホテルは予約客確保のために予約されればポイントを与えるが、キャンセルされてもポイントを取り消す措置はとっていなかったようだ。だから「逮捕された51歳の母親と30歳の息子。キャンセルは2200回以上、宿泊予約で得たポイントは190万円分にも上ります」ということになった。

 社会は性善説で成り立っている。「人を見たら盗人と思え」という社会では予約制度は成り立たない。もちろん飲食店でも同じだ。予約すれば間違いなく来店して予約に基づく消費を行う、というのが「予約制度」の要件だ。
 だから予約の段階でホテルもポイントを贈呈し、当然ながら部屋を確保してその後の予約客を断る。つまり予約制度の不正利用はポイントの不正取得だけでなく、ホテルにとって業務妨害でもある。逮捕された母親と息子の犯罪は190万円相当のポイントを不正に獲得しただけでなく、業務妨害による損害賠償まで含められる。

 年末から正月にかけてのホテルの書き入れ時に予約で妨害されてはかなわない。ホテルは無理をして人員を確保し、食料品高騰時期に食材も確保していたであろう。そうした労苦も無駄にした罪は大きい。
 指先によるスマートホンの操作だけで甚大な損害を掛け、ポイントを獲得して「金券類」を不正取得する犯罪は決して軽いものではない。性善説に立つ社会を逆用する犯罪には厳罰を以て臨むべきだ。それは高コストで人を疑う、棲み難い社会を招くからだ。

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