「京都観光」お咎めなし、は安倍自公政権の身内優遇の面目躍如か。
<12日発売の週刊文春は、和泉洋人首相補佐官が公費で京都市に出張した際に私的な観光をしていたと報じた。これについて菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「京都市内での移動は私費で支払っており、適切に対応したと聞いている」と述べ、問題ないとの認識を示した。
週刊文春によると、和泉氏は今年8月に京都大学iPS細胞研究所を訪問した後、同行した厚生労働省の大坪寛子官房審議官と共に京都市内を観光した。菅氏は会見で「報道後、和泉氏に対して報告を求めた」と述べたうえで、京都市内での観光には公費は使われていないことが確認できたと説明した。
和泉氏は国土交通省住宅局長などを歴任した後、第2次安倍内閣発足直後の2013年1月から首相補佐官を務めている。米軍普天間飛行場(沖縄県)の同県名護市辺野古への移設など複数省庁にまたがる施策のとりまとめで手腕を発揮し、菅氏からの信頼が厚いことで知られている>(以上「毎日新聞」より引用)
12日発売の週刊文春は、和泉洋人首相補佐官が公費で京都市に出張した際に私的な観光をしていたと報じた。これについて菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「京都市内での移動は私費で支払っており、適切に対応したと聞いている」と述べ、問題ないとの認識を示したそうだ。身内には大甘な安倍官邸の判断というべきで、世間ではこれを「老いらくの恋」と呼ぶ。
公私混同ではない、と菅官房長官は判断を示したが、出張先の「京都観光」を公費でなく私費で行っていた、という弁明は田舎の村議会議員研修でも通らない程度の悪い判断だ。しかも男女二人で「京都出張」へ行っていたとなると、下種に勘繰られても仕方ないだろう。
和泉氏は今年8月に京都大学iPS細胞研究所を訪問した後、同行した厚生労働省の大坪寛子官房審議官と共に京都市内を観光した、という。京都へ出張するのに上記の男女二人だけで良かったのか、そして上記二人だけで行く必然性があったのだろうか。
そして京都大学iPS細胞研究所の訪問に和泉氏に厚生労働省の大坪寛子官房審議官が同行しなければならない理由があったのだろうか。公費で「京都出張」したのなら、出張の目的が果たせたなら直ちに帰京すべきではなかったか。京都大学iPS細胞研究所に滞在した時間と、その後の「京都観光」に費やした時間との比率はどうだったのか。
つまり「京都観光」が主目的で、京都大学iPS細胞研究所の訪問は刺身のツマではなかったのか。そうした案件は地方議会では厳しく追及される。それでなくても有権者の見る目は厳しくなっている。
地方出張は物見湯山ではないし、そうであってはならない。公職にある者こそ身を厳しく律し、国民の範たるべきだ。腐り切った安倍官邸に求めるのは「木に登りて水を求める」に等しいかも知れないが。少なくとも、菅氏は官房長官として和泉氏を厳しく叱責すべき立場にあるはずではないか。それも友達優遇の安倍自公政権の面目躍如というところなのか。