嘘つき総理は自らの潔白を「隠蔽」でではなく、「証拠の提出」で晴らせ。

2日の参院本会議では首相主催の「桜を見る会」についての質疑も行われた。しかし、安倍晋三首相は、悪質なマルチ商法で知られるジャパンライフの山口隆祥元会長が2015年の桜を見る会に首相推薦枠で招待された疑惑については「個人情報なので回答を控える」、招待者の名簿については「データの復元は不可能」などと繰り返すばかりで、真相を明らかにしようとする姿勢を見せなか<>>(以上「毎日新聞」より引用)


 嘘つき総理は自らの潔白を隠蔽ではなく、「桜を見る会」招待者の名簿を証拠として提出して晴らすべきだ。最も簡単に嘘つきの嫌疑を晴らせるのは官邸枠「招待名簿」の開示ではないか。
 その紙データをシュレッダーにかけて「隠滅」したのは何故だ。しかし紙データは電子データをプリントしたものに過ぎず、紙データを「一部」だけプリントしていたとは考えられない。複数プリントしたと思われる、すべての紙データをシュレッダーに掛けたのなら「証拠」は隠滅されたことになるが、電子データは必ず残しているはずだ。なぜなら今後の「桜を見る会」の名簿に過去に招待した人とダブらないためにマッチングさせて削除する必要があるからだ。

 安倍氏が口先で山口某と面識がない、と国会本会議で叫ぼうと空しいだけだ。山口某の招待状に記されている区分けナンバー「60」が「総理・官房」枠だと明らかになっているではないか。安倍氏は「山口某と面識はない」と関与を否定していたが、たとえば政治献金をされているすべての企業関係者と面識があるわけではないだろう。つまり利害関係のある人と直接面識があるかどうかは関係ないのだ。
 贈収賄が成り立たない、と安倍氏は言いたかったのだろうが、そんなことを問題にしているのではない。安倍氏の招待枠で山口某が招待されているのか否かを明らかにすべきと要求している。安倍氏と面識云々(「うんぬん」と読む。安倍氏へのいたわりでルビを振る)があるかどうかは知ったことではない。安倍氏の招待枠で山口某が招待されていたのが事実かどうかが問題なのだ。ヤマシイことがないなら、安倍氏はすべての内閣府のPCを調査して「電子データとして残されている招待名簿を出せ」と官僚に命じれば良い。必ず名簿は残されている。なぜなら今後の「桜を見る会」を実施するのに必要不可欠だからだ。

 そして官僚はすべての公的文書を破棄してはならない。たとえ一年ルールがあろうと、それは紙データに限ってのことで、電子データを消し去る必要は皆無だ。紙データなら巨大な書類倉庫が必要だが、電子データなら掌に乗る4TBのHDD一つで、国家文書の電子データすべてが収納出来て、さらに余裕があるだろう。
 以前も書いたが、官僚が作成したすべての文書は国民に帰属すべき「財産」であって、勝手に官僚が破棄してはならない。それらは国家の歴史を形成する一つ一つのピースだからだ。後世の政治学者が研究する上で、安倍自公政権がいかに腐り切った政権で、その当時の官僚たちも安倍官邸の腐敗が感染して腐り切っていたか,という貴重な「学術的検証資料」になり得るかもしれないからだ。真実は必ず明らかになる。安倍氏は後世に恥を晒すことを恐れよ。

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