腐臭芬々たる安倍政権。

国の予算で首相が主催してきた「桜を見る会」について、菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で「招待者数は内閣官房、内閣府でこれからも検討していくと思っている」と述べた。

 桜を見る会は、各界の功績者らの慰労を目的に毎春開いている。今春は会場の新宿御苑に芸能人やスポーツ選手ら約1万8200人を招いたが、招待者の数や選定基準が不透明との批判が上がっている。
 8日の参院予算委員会では共産党の田村智子氏が、首相の後援会関係者が参加しており首相との親睦に利用されているのではないか、と指摘した。
 会の予算は過去5年間はいずれも約1766万円だった。来年度当初予算の概算要求では3倍以上の約5700万円に増えている。
 その理由について菅氏は「テロ対策の強化や混雑緩和のための措置」と説明。「内閣府で実態に合わせた要求を行っている」と述べた>(以上「朝日新聞」より引用)


 いささか常軌を逸してはいないだろうか。首相主催の「桜を見る会」に関してだ。招待客が倍近い人数に膨れ上がり、予算は三倍増だという。
 国会で質問された安倍首相は「私が招待客を選んでいるわけではない」とトボケタが、安倍首相主催の会ならば安倍氏が最終的に招待客を決定している、とみるのが常識だ。

 万が一にも、安倍氏が私費で後援会のメンバーなど選挙区民を招待して飲み食いさせたなら公職選挙法違反で失職する。それが「首相」主催で「公費」で賄われるから公職選挙法に定める寄付行為に問われない、というのは釈然としない。
 それなら招待客の選考過程で、安倍氏及び側近政治家と有権者との特別な関係に配慮したものなら、当然ながら政治家と有権者の間の贈収賄に問われるのではないか。

 安倍氏の大叔父の佐藤政権当時「襟を正す」という言葉が流行した。政治家は常に襟を正し、李下に冠を正さずの精神でなければならない。権力者はそれでなくても驕るものだ。権力者に群がる腰巾着どもも驕り傲慢不遜な振る舞いに及び、安倍官邸は腐臭芬々たる有様だ。
 一事が万事。税を食い物にし、仲間内で利権を貪る。共通テストの「改正」をも、利権の輩どもが喰いついていたではないか。こんな腐敗臭にまみれた政権をいつまで国民は支持するつもりだろうか。

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