誰が大統領になってもトランプ氏よりはマシだろう。

2020年米大統領選の民主党候補指名争いで、エリザベス・ウォーレン上院議員はそれほど悪くないかもしれない-。ウォール街ではこうした見方が新たにささやかれている。
 ウォーレン氏(マサチューセッツ州)に敬意を示すシニアバンカーやヘッジファンドマネジャーは少数ながらも増えつつある。同氏は2008年の金融危機後に厳格な規制を呼び掛けて全米で注目を集めるようになった。ウォーレン氏は多くの増税政策案で「金持ちや権力者」を標的にしているものの、この定義に当てはまる金融系の一角には同氏について有能で説得力ある主張をすることが実証されているとの意見がある。
 アトラス・マーチャント・キャピタルのデービッド・シャミス最高投資責任者(CIO)は、「ウォーレン氏が最終的に民主党候補に指名された場合でも、彼女を支持することに何ら問題はない」と話す。シャミス氏にとってウォーレン氏は1番目の選択肢ではないものの、「彼女は頭が良く、努力家で、信頼でき、思慮深い。そして彼女は市場を重要であると考えている」と説明した。シャミス氏は元バークレイズ最高経営責任者(CEO)のボブ・ダイアモンド氏とともに、アトラスの創業パートナー。
 シャミス氏は自身の友人のうち、ハーバード大学ロースクール教授だったウォーレン氏の下で学んだ仲間らについて、一部の保守派を含めてウォーレン氏を高く評価していると話した。
 ウォーレン氏は早くから民主党の有力候補の1人として浮上。ここ数週間は詳細な政策提案のほか、今選挙戦初の主要討論会でのパフォーマンスで話題を集めている。討論会後に実施され、1日に公表されたCNNの世論調査によると、民主党候補の中でウォーレン氏は支持率15%で3位。5月の同調査から8ポイント前進した。1位はバイデン前副大統領で支持率22%。2位はカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州)で17%。
 ウォール街の一部リベラル派にとっては、ウォーレン氏は右派であればトランプ大統領、左派であれば自らを民主社会主義者と呼ぶバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)という、それぞれ最も避けたい候補者に代わる選択肢となり得る>(以上「Bloomberg」より引用)

 2020年米大統領選の民主党候補指名争いで、エリザベス・ウォーレン上院議員はそれほど悪くないかもしれない-、ウォール街ではこうした見方が新たにささやかれている、という。ウォール街の一部リベラル派にとっては、ウォーレン氏は右派であればトランプ大統領、左派であれば自らを民主社会主義者と呼ぶバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)という、それぞれ最も避けたい候補者に代わる選択肢となり得る、というから民主党の2020年大統領選候補の本命になり得る人物かも知れない。

 トランプ氏ほど野卑な人物でないことは明らかで、論理的な交渉が通じる米国大統領であることは日本にとっても良い。何よりも法律の専門家というのは日本外交にとって明るい材料だ。
 日本の政治家はハッタリやネゴシエーションをあまり得意としない。純粋に論理的に協議を重ねて結論を得る、という交渉を好む。だからトランプ氏のミエミエのFTA交渉に引きずり込まれ、農業関係だけの好いとこ取りをされて自動車に関しては結論を先送りされる、という屈辱的な交渉に甘んじている。

 世界戦略にしてもトランプ氏に明確な工程表はなさそうで、行き当たりばったりのツイッター戦略という不定見さ丸出しのお粗末さだ。たとえば中東から米軍を退くとしていたものがサウジアラビアの石油施設へのドローン攻撃だけで増派を決めてしまった。
 そしてトランプ氏は性急に手柄を立てたいがためか、多くの同盟諸国との関係に軋みを生じてしまった。例えばナトウ諸国に米軍負担金を引き上げろと要求したり、隣国のカナダとメキシコとの関係を個人的に壊そうとしているとしか思えない愚行を演じている。カナダの首相を小バカにしたり、メキシコ民を盗賊の類だと表現したり、トランプ氏は言いたい放題を繰り返している。米国の大統領だから各国は我慢して付き合っているに過ぎないことがトランプ氏は解っているのだろうか。大統領の任期を終えたなら、世界の誰もトランプ氏を取り合わないのではないだろうか。

 日本にとってウォール街の小僧が大統領になるのは感心しないが、少なくとも米国にとっては良いことではないだろうか。アトラス・マーチャント・キャピタルのデービッド・シャミス最高投資責任者(CIO)は、「ウォーレン氏が最終的に民主党候補に指名された場合でも、彼女を支持することに何ら問題はない」と話す。シャミス氏にとってウォーレン氏は1番目の選択肢ではないものの、「彼女は頭が良く、努力家で、信頼でき、思慮深い。そして彼女は市場を重要であると考えている」と説明した、というからウォーレン氏は本物なのだろう。当選すれば、少なくともトランプ氏よりはマシな米国大統領になるのは間違いないだろう。

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