候補者の品格が問われる2020米大統領選。
<エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員にとって、投資家のピーター・ティール(Peter Thiel)氏によって「危険だ」とラベル付けされたことは、あまり気になってはいないようだ。
これまでに、PayPal、PalantirおよびFounders Fundを共同創業したティール氏は、 Fox Newsにおけるタッカー・カールソン(Tucker Carlson)氏とのインタビューの中で、民主党の大統領選挙の候補者たちは「みな印象的ではない人たちだが」、ウォーレン氏に関しては「最も危険な人物だ」とコメントしている。
「私はエリザベス・ウォーレンが一番怖いですね」と彼は語った。「彼女が経済に関して本気で発言しているからです、それはこれまで私がもっとも気にかけてきた問題なのです」。
ウォーレン氏は、ティール氏の発言に関するブルームバーグの記事へのリンクを、簡潔な「それで結構」(Good)という応答と共にツイートした。
ティール氏は、自由主義の信奉者として有名であり、トランプ大統領の支持者でもある。よって多くの民主党支持者が、彼の意見に耳を傾けるとは考えにくい。確かに、ある人たちにとっては、ティール氏の批判は一種の支援と見なすことができる。
同じインタビューの中で、Facebookの取締役を務めているティール氏は、Googleの「反逆的な」行為を非難した以前の談話での指摘を繰り返し、米国政府は検索大手と中国の関係を調査するべきだと語った(中国はトランプ大統領の貿易戦争の主なターゲットである)。
最近の世論調査で支持率の伸びが示されているウォーレン氏は、Google、Amazon、そしてFacebookの分割を主張し、また少数派の起業家のためのエクイティファンドの提案も行っている>(以上「Bloomberg」より引用)
民主党の次期大統領候補の中で、投資家のピーター・ティール(Peter Thiel)氏によって「危険だ」とラベル付けされたエリザベス・ウォーレン氏は私にとって望ましい人物の一人だ。なにしろ民主党は二十人を超える者が大統領候補として名乗りを上げそうな状況で、来年の大統領選の本番で誰が残っているか予断を許さない。
ただ民主党で大統領候補の第一位と目されていたバイデン前副大統領がウクライナ疑惑でトランプ陣営から厳しい追及を受けると予想され、二位にいたサンダース氏を抑えて躍進して来たウォーレン氏の勢いは侮れない。このまま来年まで勢いを増すとは考えられないが、トランプ氏が「ポンホンタス」と揶揄するのもウォーレンス氏にとってプラスだろう。
ティール氏は自由主義の信奉者として有名であり、トランプ大統領の支持者でもある、という。だからディール氏のウォーレンス氏批判は多くの民主党支持者にとってウォーレンス氏支持に繋がるだろう。
さらにウォーレン氏は、Google、Amazon、そしてFacebookの分割を主張し、また少数派の起業家のためのエクイティファンドの提案も行っていることから、社会の格差是正を求める多くの米国民の共感を得るだろう。そうした面でもウォールストリートの成功した投機家たちにとって面白くないだろう。
ウォーレン氏は「私はエリザベス・ウォーレンが一番怖いですね」「彼女が経済に関して本気で発言しているからです、それはこれまで私がもっとも気にかけてきた問題なのです」と語った、という。それに対してウォーレン氏は簡潔に「それで結構」(Good)という応答と共にツイートしたそうだ。そうした凛とした態度も支持者たちの共感を得ているようだ。
米国では成功者を敬う風潮があるが、もちろんその代表の一人がトランプ氏のわけだが、成功者たちが必ずしも人格を伴わないことがトランプ氏の野卑な発言の数々から広く知れ渡ってしまった。品格なき大統領を米国民はこれからも支持し続けるのだろうか。米国の大国としての品格が問われる選挙戦がいよいよ始まろうとしている。
ウォーレン氏は「私はエリザベス・ウォーレンが一番怖いですね」「彼女が経済に関して本気で発言しているからです、それはこれまで私がもっとも気にかけてきた問題なのです」と語った、という。それに対してウォーレン氏は簡潔に「それで結構」(Good)という応答と共にツイートしたそうだ。そうした凛とした態度も支持者たちの共感を得ているようだ。
米国では成功者を敬う風潮があるが、もちろんその代表の一人がトランプ氏のわけだが、成功者たちが必ずしも人格を伴わないことがトランプ氏の野卑な発言の数々から広く知れ渡ってしまった。品格なき大統領を米国民はこれからも支持し続けるのだろうか。米国の大国としての品格が問われる選挙戦がいよいよ始まろうとしている。