屋内ですら100人以上が熱中症で亡くなる炎暑の東京でオリンピックとは。

東京23区内で7月1日~今月18日、熱中症による死者数が101人となった。東京都監察医務院によると、9割が65歳以上の高齢者。屋内で死亡が確認された例も9割以上だった。
 同院によると、亡くなったのは40~90代の男性53人、女性48人の計101人。このうち65歳以上は91人だった。年代別では70代が42人と最多で、次いで80代が31人。65歳以下も10人いた。
 時間別では午前5時~午後5時が28人、午後5時~午前5時が32人。94人が屋内で死亡していた。40人はクーラーが設置された部屋にいたが、うち38人は使用していなかった>(以上「朝日新聞」より引用)


 昨日(8/19)の東京で午前5時~午後5時が28人、午後5時~午前5時が32人。94人が屋内で死亡していた、という。いずれも熱中症によると見られている。
 来年のこの時期にオリンピックが開催されている。そのほとんどの競技会場は屋外に近い開放型の競技場で行われる。屋内よりも熱中症なりやすい環境で、観客は熱暑に耐えることを強いられる。

 観客だけではない。競技者や大会運営関係者やボランティアまでも熱中症で命を落とす危険性の高い環境下で我慢しなければならない。こんなオリンピックを企画し決定したオリンピック委員会とは何だろうか。
 安倍氏は東京の夏が屋外競技に適しているとでも思ってオリンピック誘致したのだろうか。一人でもオリンピックに関係して「熱中症」で亡くなったなら安倍氏の責任は重大だ。マトモな思考・判断能力があれば「盛夏の東京オリンピック開催は狂気の沙汰だ」と誰でも思うだろう。そうしたマトモな思考・判断能力を持つ者が政府を始めオリンピック関係者にいなかったのか、それとも競技者でもなければ観客として何時間も屋外同然の競技場に座っているわけでもないから、真夏の東京で開催されようと関係ない、とでも思ったのだろうか。

 さらに先日のオリンピック予行演習で判明したトライアスロン水泳会場が下水処理場から出た排水の溜り場同然の汚水そのものでしかなかったというが、どうやって解決するつもりだろうか。
 最寄駅から競技会場まで徒歩10分以内でない、不適当な競技会場が多数あるというが、炎天下の酷暑の東京をゾロゾロと観客を歩かせるつもりなのだろうか。しかも「異常に高額」なチケットまで販売しているが、そうした諸々とオリンピック精神と何処が合致しているのか、大会関係者は説明すべきだ。

 それともオリンピックは壮大な世界をまたにかけた「興行」に成り果てたとでもいうのだろうか。泉下のクーベルタン男爵はオリンピックの現状に嘆かれているのではないか。
 マトモな聖火台すら設置できず、21世紀の時代にあって空調のない競技場で酷暑の中アスリートに「最高の結果」だけを求める競技会とは何だろうか。しかも2300億円を超えるというバカバカしいほどの高額の競技場がそれだ。総額で3兆円を超えるといわれる大会運営費とは使途をすべて明らかにして頂きたい。その上でオリンピックに巣食う連中の見解をすべての人からお伺いしたいものだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。