大嘘を吐くな安倍氏、その4。

 安倍氏の吐いた嘘を上げればキリがない。選挙前に公然とポスターに大書していた「TPP絶対反対」は選挙に大勝するやサッサと破棄して、TPPを積極的な推進した。そして日本の食糧を守ると叫びながら民間企業の「全農」を解体しつつある。主要穀物種子法を撤廃したのも、日本の食糧を守る、という彼お得意のスローガンとは真反対の行為だ。
 安倍氏が政策結果として数字を上げる際は最も警戒を要する。それは嘘の塊だからだ。たとえば労働種所得が上がっている、というがそれは2018年の対前年比であって、彼の治世六年有余で見れば確実に下がっている。
 そして日本のGDPは国内だけで論じれば1%未満だが成長している。しかしこれも安倍政権樹立時比較でいえば急激な「円安」があったため、ドル換算では10%近い、数パーセントものマイナスになっている。日本は第四位のドイツに抜かれ、第四位に転落寸前だ。
 安倍氏は他にも様々な嘘を吐いている。記憶に新しいところでは「年金を増やした」というのも嘘で、第二次安倍自公政権下でマクロスライドで減額した数%を0.1%ほど戻したに過ぎない。
 賃金上昇をもたらさない「人手不足」は第二次安倍自公政権下でグローバル化による国際分業が推進された結果だ。安倍氏が「自由貿易」により日本を繁栄させる、というのも大嘘だ。自由貿易で繁栄するのは国際展開している大企業だけだ。労働者は労働賃金の「国際化」という低賃金にされるだけだ。それでも高度経済成長下の失業率1.6%と比較すると、現在の2.4%はそれほど酷い人手不足だろうか。現在の「人手不足」はマスメディアが煽っているだけではないか。
 電力原価比較で原発が安価だというのも大嘘だ。そして再エネの発電原価が「企業会計原則」に基づくもので、原発の発電原価とされる「総括原価(発電時の原価)」で計算すれば再エネの原価はゼロだ。そうした大嘘を国民に信じ込ませているマスメディアは腐り切っていると批判せざるを得ない。
 証拠のない大嘘も数えきれない。「モリ カケ」騒動で安倍氏が吐いた嘘は数限りない。その嘘を官僚たちも補強し、官邸ぐるみで来訪者記録を無くしてみたり、会議録をすべて破棄してみたりと、その悪辣さは世間の常識を超えている。

 それでも支持する国民がいるとは驚きだ。彼らは思考停止の安倍信者なのだろうか。マトモな頭脳があれば、考える力があれば、これほど危険で日本を滅ぼすことしか頭にない政権を支持しないはずだ、が。

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