世界の紛争に必ず「安保理常任理事国」が絡むのはなぜか。

イランによる米無人偵察機の撃墜事件で、イランは、米無人機が領空侵犯したとする“証拠”を相次いで公表し正当性を強調している。トランプ米政権に軍事攻撃の口実を与えないとの狙いがありそうだ。一方でイラン側は、トランプ大統領がイラン攻撃を直前に中止したと発表したことなどを受け、再び挑発的なメッセージを発信しており、軍事的緊張の継続にひるまない姿勢も示している。
 イランのザリフ外相は22日、米無人機の撃墜地点がイラン領海の上空であることや、無人機に警告を発した地点を示す地図をツイッターに投稿した。またイラン外務省は、無人機はアラブ首長国連邦(UAE)にある米軍拠点から飛び立ったものだとし、UAEの外交当局者に出頭を求めた。
 イランは21日には機体の残骸だとする金属部品やミサイル発射の動画を公表。13日に日本などのタンカーが攻撃された事件の際とは異なり、情報発信に躍起になっている。トランプ政権と直接向き合う中、「虚偽情報を流しているのは米国だ」との印象を広げる思惑がうかがえる。
 ドイツのメルケル首相は22日、事態の政治的解決を模索する意向を表明。大阪市で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)でも議論を提起するとの見通しを示した。英国も22日に閣僚をイランに派遣するなど、緊張緩和に向けた動きも出始めている。
 こうした中、イラン外務省のムサビ報道官は22日、「(米国が)どのような決断を下そうと、国境侵犯は許さない。米国の攻撃や脅迫に確実に対決する」と述べた。トランプ大統領がいったん矛先を収めたとみて、従来の態度に変わりがないことを示した形だ。
 イラン側が米国の軍事的圧力に屈しない姿勢を維持していることについて、在テヘランの識者は「イランは2003年に米国が攻撃したイラクとは違う、というメッセージだ。米兵が攻撃されたり、米の友好国イスラエルやサウジアラビアが戦争に巻き込まれたりするリスクを考えよ、と警告した」と分析している>(以上「毎日新聞」より引用)

 トランプ氏が本気かフェイクか知らないが、イラン攻撃10分前に思い止まったと公言している。まさしく狂気の沙汰だ。イランを攻撃しなければならない理由とは一体何だろうか。
 「核合意」に反してイランが核開発をしている、というのが米国が「核合意」から離脱した理由だが、その明確な根拠を示していない。しかし米国は「イランは核開発をしている」と何度も非難している。

 それなら「安保理常任理事国」の戦勝国クラブ五ヶ国が保有している膨大な核兵器は「正義の核兵器」で、保有に関して何ら批判されるべきでないとでもいうのだろうか。そんなジコチューな神がかった主張が通るとでも思っているのだろうか。
 それならイスラエルが保有しているとされる核兵器はどうなのか。同じくインドがパキスタンが保有しているとされる核兵器はどうなのか。戦勝国クラブの面々が「核兵器ゴッコ」で核拡散してしまった過去のツケをどうやって払うつもりなのだろうか。

 地球上に核兵器は無用だ。それはCO2温暖化が地球環境を破壊する、などといったプロパガンダ映像程度のものではない悲惨な地球滅亡をもたらす悪魔の兵器だ。なぜCO2に目くじらを立てる国際社会が、核兵器に対して沈黙を守っているのだろうか。
 イランが核兵器を持とうとしているのなら、それは宗教指導者の明らかな戒律違反だろう。いかなる宗教であろうと大量殺戮を容認する教義を持つ宗教は存在しない。あくまでも魂の救済が宗教の本義であるはずだからだ。

 政治や宗教は何のために存在するのか。それは大統領や軍産共同体や宗教指導者が暖衣飽食するためのものではない。国民が平和で豊かな暮らしをするために存在している。
 自国の青年を遥か彼方のペルシャ湾で戦死させるために大統領を選んでいるのではないし、宗教指導者が核開発に血道を上げるのを願ってイラン国民は宗教指導者を支持しているのではないだろう。一握りの狂気に満ちた連中によって、圧倒的多数の人類は地球滅亡の深淵の縁に立たされている、という21世紀の狂気に満ちた世紀を人類は恥ずべきだ。

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