高齢運転者バッシング・キャンベーン報道を批判する。

 マスメディアは高齢運転者バッシングを毎日繰り返している。これは高齢者にとって悪しき前兆だと思う。なぜならシートベルトを徹底させるために、シートベルトをしていない場合の交通事故による死傷率が高まる、というキャンペーンが繰り返し報道された直後にシートベルトが「強制化」された。
 次に携帯電話の「ながら運転」による交通事故が連日のように報じられたら、携帯電話やメール画面を見ていると「交通違反」となり、原点の対象となった。その次にはポケモンが連日のように交通事故の原因になると報じられたが、これは携帯電話と同様として法令化されなかった。

 そして今度は高齢者運転の交通事故キャンペーンだ。先にブログに記したように、交通事故は毎分一件の割合で起きている。死亡事故も年間4000件も起きている。その内、高齢者運転者に起因する交通事故をピックアップして報道すれば、毎日高齢者運転手による交通事故だけが起きているような世論操作をするのは簡単だ。
 それで高齢者の運転免許の自主返納を促進するのなら問題ないが、高齢者運転免許更新時に対価を徴収して各種検査や運転試験を行うのはどうかしている。運転免許取得時よりも運転技量が劣っていると思われるのは高齢者だけではない。若くても脳梗塞や四肢に関する病を得たりして運転に不具合が生じている若者や壮年期もいるはずだ。運転免許の自主返納なら納得できるが、対価を徴収して運転実地試験を課すのは高齢者対象だけで済ませられる問題ではないだろう。

 マスメディアの高齢運転者の事故報道キャンペーンには意図的なものを感じざるを得ない。毎分一件起きている交通事故で高齢運転者が関わっている事故を毎日抽出するのはそれほど困難ではないだろう。
 しかし、そうした報道を繰り返すのを「高齢運転者追放キャンペーン」と呼ばざるを得ないし、高齢者差別のプロパガンダだと批判せざるを得ない。是非とも高齢者特別講習で実施した運転実習の全国の成果も報道すべきだ。私が参加した高齢者運転実習で危険と判断された者は皆無だった。すべての高齢者は確実な技量でやすやすと自動車学校のコースをクリアした。

 しかし高齢者の健康状態が日々刻々と変化するのも事実だ。だから高齢者の人権を抑圧するのではなく、自動停止装置付きの自動車の普及こそ、マスメディアが取り組むべき課題ではないかと提起する。

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