政治家の程度は有権者のレベルを超えないという。

日本維新の会の丸山穂高衆院議員は13日夜、東京・赤坂の議員宿舎で記者団に対し、北方領土問題の解決方法を巡り「戦争」に言及した自らの発言について「政治家という立場でありながら、不適切な発言だった。元島民に配慮を欠いた」と非を認めた。問題の発言については「心から謝罪し、撤回させていただく」とし、責任の取り方については「党と話をして決めていきたい」と述べるにとどめた>(以上「毎日新聞」より引用)


 こんなバカが国会議員とは情けない。彼は東大経済学部卒だそうだが、東大も地に堕ちたものだ。
 まず、北方領土は戦争で取られたものではない。日本の北方領土守備隊は進駐して来た旧・ソ連軍に一発の弾も撃っていない。それはポツダム宣言受諾の条件であった「無条件武装解除」を行った後のことだったからだ。

 だから戦争で奪われた沖縄と同様な考えを持つのは間違いだ。そして沖縄は熾烈な地上戦の後に日本軍が降伏して占領されたが、先の大戦後に米国と日本は戦争していないが、米国は「施政権」を日本へ返還した。
 だから戦争で奪われたものは戦争で取り返すしかない、という言葉そのものも誤りだ。その程度の簡単な戦後史すら理解していない「東大卒」が官僚となり国会議員となっているとは驚きだ。

 一体、日本国民はいつからこんなバカばかりになったのだろうか。物事の本質を理解しないで知識だけを詰め込んでも智慧は生まれない。思惟する頭脳の涵養こそが高等教育では求められるべきだ。
 そのためには歴史の事実確認を怠ってはならない。韓国が大声で慰安婦や徴用工の賠償を主張しようと、理に合わないことは毅然と跳ね返すべきだ。そこに必要なのは史料の確認と事実に基づく断固とした姿勢だ。いかに大声を出されようが、理不尽な要求に一切の譲歩は不必要だ。それが外交というものだ。中国の大ウソの南京大虐殺などといったプロパガンダに対しても同様だ。

 しかし肝心の歴史的事実の確認すら怠るような東大卒に何を言っても無駄だ。有権者諸氏は自分が一票を投じた政治家の資質を確認することだ。支持者はあくまでも支持者であって、信者になってはならない。山口県の選挙区の有権者諸氏で安倍支持者たちは安倍信者になってはいないか。
 民主主義の自殺は政治に宗教を持ち込むことだ。宗教はすべてを思考停止にする。教祖の言葉に盲従する信者たちばかりの選挙区から民主的な政治家は誕生しない。大阪の選挙区の有権者諸氏は「維新の党」が主張する大阪都構想がいかに荒唐無稽なものか、事実関係を一度自分の目と耳で確認して、政治家の言辞を自分の頭で考え直してみてはどうだろうか。

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