大阪都構想という出し物をいじっても何も生まれない。

4月7日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選で、自民党が知事候補として擁立する元大阪府副知事の小西禎一(ただかず)氏(64)が11日、大阪市内で記者会見し、立候補すると正式に表明した。大阪維新の会代表の松井一郎知事と同政調会長の吉村洋文大阪市長が辞職し、入れ替わりで出馬して「民意を問う」とした大阪都構想について、小西氏は「ここで終わりにしなければならない」と述べ、反対姿勢を鮮明にした>(以上「毎日新聞」より引用)


 大阪都構想などといった言葉遊びは止めて頂きたい。そのために大阪を政治的に不毛な議論に巻き込まないで欲しい。そして「大阪人」も「おもろいおないか」と政治をコメディーの一つくらいに考えないで欲しい。
 府知事と市長が同時に辞職して選挙を実施するのも「民主主義のコスト」だとすれば、それも仕方ないのかも知れないが、そのコストで支払う代償が「大阪都構想」だというのだからウンザリする。

 大阪府民は少しは考えた方が良い。いかにあ笑い好きだといっても、限度がある。数十年前の夢よもう一度、と大阪万博を「リバイバル」させ、IR法で舞洲にカジノを建設するという。なんという浅薄な府民性なのだろうか。
 そんな一時的なカンフル剤を打って、生産性向上とは無縁な博奕場を大阪に誘致して誰が儲けるというのだろうか。なぜもっと抜本的な息の長い大阪府の振興策を考えないのだろうか。

 かつては日本の台所といわれ、日本の物流と食糧集散地の中枢でもあった。そして経済は大阪で政治は東京という棲み分けがあった。経済までも東京に奪われた経緯をなぜ反省して、奪い返そうとしないのだろうか。
 かつて大阪に本店を置く金融機関もあった。大阪が本社の商社だってあった。それらがなぜ東京へ移転させてしまったのか。現代のIT化時代なら、何処に本社があるかはそれほど大きな問題ではないはずだ。

 舞洲を博奕場にするのではなく、世界の金融センターにしようとする大きな発想は大阪人にはないのか。カジノにして博奕で人生を擲つ依存症を発症する人たちの群れを作る方が大阪の発展だと考えるのが大阪人なのだろうか。
 堺の商人たちは戦国時代に世界を相手に商売していた「先進的」な商売人だったのではないか。その商売人のDNAは現代の大阪人には失われてしまったのだろうか。そして「お笑い」と「たこ焼き」と「阪神」しか残っていないとは、余りに情けないではないか。いい加減、大阪都構想という出し物をいじって遊ぶのはやめよう。

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