安倍氏よ「中国の債務の罠に嵌るな」と警告するマハティール氏の爪の垢を煎じて飲め。

フィリピンを367日に訪問したマレーシアのマハティール首相がドゥテルテ大統領のフィリピンに対して、中国が進める「一帯一路」政策に必要以上に関わると「債務の罠(わな)」にはまって、深刻な問題になる、と警告した。

さらにフィリピンが抱える約20万人の中国人労働者に関しても「政治的均衡を乱すことに繋がりかねない」と見方を示して規制など何らかの対策を講じるように助言していたことも明らかになった。

マレーシアで20185月に政権を掌握して以来、中国との大型インフラ整備構想を見直すなど対中政策を方針転換しているマハティール首相が東南アジアのベテラン指導者として中国経済に過度に依存するようなフィリピンの政策に対して「一言釘を刺した」形となった。

37日にドゥテルテ大統領との首脳会談に臨んだマハティール首相は、南シナ海での航行の自由を確認して中国の覇権拡張に共同で対処することなどで意見の一致をみた。さらにフィリピン南部ミンダナオ島などでのイスラム自治政府樹立に関しても仲介役を務めた立場などからフィリピンにおけるイスラム教徒の今後などについて意見を交換した。


首脳会談前にフィリピンのテレビABS-CBNのインタビューに応じたマハティール首相は、フィリピン政府が新たな高速道路、鉄道、空港、港湾施設、橋梁などのインフラ整備に中国の投資家などからの総額1080万ドル相当の資金援助を向こう10年間受けることに関連して「債務が返済できずに2つの港が中国の管理下になったスリランカのようにフィリピンも中国の“債務の罠”にはまりこむ危険性がある」と警告して、中国が推し進める一帯一路政策には決して気を許すべきではないとの考えを示した。
こうした警告に対するドゥテルテ大統領の反応は伝えられていないが、カルロス・ドミンゲス財務相は「フィリピンは(スリランカのようには)ならないだろう。なぜならドゥテルテ大統領の任期が終わる2022年までにフィリピンの中国に対する総債務額は全体の4.5%に過ぎないからだ」と反論して、「債務の罠」にははまらないとの見解を示した>(以上「Japan In-dpth」より引用)



 マハティール氏がフィリピンのドゥテルテ大統領に「中国の債務の罠に嵌ってはならない」と警告している。それは「一帯一路」の現実が後進国に返済不能な巨額な「元」を貸し付けて開発させ、その債務の返済が滞るや開発した港や空港をそっくりそのまま「租借」してしまう、という実に荒っぽい経済侵略を指している。
 フィリピンも中国の「一帯一路」策に乗って新たな高速道路、鉄道、空港、港湾施設、橋梁などのインフラ整備に中国の投資家などからの総額1080万ドル相当の資金援助を向こう10年間受けることにしている。それが「債務が返済できずに2つの港が中国の管理下になったスリランカのようにフィリピンも中国の“債務の罠”にはまりこむ危険性がある」と警告して、中国が推し進める一帯一路政策には決して気を許すべきではないと、マハティール氏は諭している。

 日本の安倍氏はマハティール氏のようにアジア諸国に対して「中国の“債務の罠”にはまりこむ危険性」を警告すべきだ。債務の罠に嵌って、日本のシーレーンを中国の軍事基地と化した港湾や空港が脅かす事態になっていることを世界に報せるべきだ。
 しかし安倍自公政権はこともあろうにタイで中国と経済協力して52もの事業を起こしている。日本企業が儲かりさえすれば何をしても良いとでもいうのだろうか。

 安倍氏にはマハティール氏のような一貫した対中政策もなければアジア諸国に対して「一帯一路」が債務超過の罠だと警告する度量もない。経済団体のメンバーを引き連れて世界を漫遊して歩く「外交」は商談の一環でしかない。
 しかし日本国民はそうした安倍外交の実態を殆ど何も知らない。それは日本のマスメディアが安倍外交の実態を報道しないからだ。ゾロゾロと政府専用機に乗り込む経済界幹部たちをテレビが写さないからだ。そして同行記者団達もゾロゾロと金魚の糞のように政府専用機に乗り込んでいる実態を多くの日本国民は知らない。

 「儲け話があるよ」と習近平氏から囁かれると、安倍氏は間髪を入れずにそっさく経済界要人たちを引き連れて現地へ飛び立つ。まるで経済界の御用聞きではないか。
 なぜ「一帯一路」は債務超過の罠だ、と現地政府に警告しないのだろうか。安倍氏よ、マハティール氏の爪の垢を煎じて飲んではどうだろうか。

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