首相と大統領の似た者同士が褒め殺しあっている。
<トランプ米大統領は15日、ホワイトハウスでの記者会見で、安倍晋三首相からノーベル平和賞選考機関に送ったとされる「推薦状」のコピーを受け取ったと明らかにした。ただ、受け取った時期など詳細には触れなかった。
安倍氏がトランプ氏をノーベル平和賞選考機関に推薦状を送ったという。安倍氏は「日本を代表し、謹んであなたをノーベル平和賞に推薦する」と伝えた。推薦状は「美しい5枚の手紙」だったようだ。
しかし果たしてトランプ氏はノーベル平和賞の受賞に値する仕事を成し遂げただろうか。米朝平和首脳会談を実現したのは力による対決よりも「平和」的だが、それならもう一方の当事者の金正恩氏にもノーベル平和賞の推薦をしなければならなくなるが、それがいかに馬鹿げているかお解りだろう。
マッチポンプ、という隠語が日本にはある。問題にないところに問題を発生させて、それを解決して手柄を誇る、という放火と鎮火を一人の人間が演出していることになる。まさしく金正恩氏がノーベル平和賞の推薦を受ければ「マッチポンプ」そのものということになるだろう。
トランプ氏はまだ何も解決していない。ただ米朝首脳会談を実現しただけで、その前は今にも北朝鮮を米軍が電撃攻撃するかのような危機的な情勢だった。しかし、危機的な情勢を作ったのは米国と北朝鮮だ。
米国のトランプ氏にノーベル平和賞を推薦するに値する業績が何かあっただろうか。中東ではイスラエルの米国大使館をエレサレムに移して紛争の火種を作った。そしてロシアが先に破っているとして中距離核戦力全廃条約INF廃棄を漸減したのもトランプ氏だ。
そうした業績を顧みてもトランプ氏がノーベル平和賞を受賞するに相応しい人物だといえるだろうか。そのトランプ氏を「日本国民を代表して」安倍氏が推薦したというが、私は日本国民の一人として決してトランプ氏をノーベル平和賞に推薦しない。
トランプ氏が平和賞にふさわしいのなら、安倍氏のアベノミクスはノーベル経済賞にふさわしいだろう。中身は何にもないが、少なくともマスメディアが囃し立て、国民を世論操作する道具にはなっていた。
そう考えると安倍氏とトランプ氏は恐ろしいほど似た者同士だ。似た者同士が持ち上げ合えば世話はない。それが一般人なら笑って済ませられるが、それが一国の首相であり大統領であるからゾッとするのだ。
トランプ氏によると、首相は「日本を代表し、謹んであなたをノーベル平和賞に推薦する」と伝えた。推薦状は「美しい5枚の手紙」だったと説明した。
トランプ氏は安倍首相の「推薦」の理由について、米朝首脳会談をきっかけに「上空を飛来する(北朝鮮の)ミサイルへの懸念が消え去り、安心感を得るようになったからだ」と指摘。同時に「恐らく私が受賞することはないだろうが、それでもいい」と語った>(以上「時事通信」より引用)安倍氏がトランプ氏をノーベル平和賞選考機関に推薦状を送ったという。安倍氏は「日本を代表し、謹んであなたをノーベル平和賞に推薦する」と伝えた。推薦状は「美しい5枚の手紙」だったようだ。
しかし果たしてトランプ氏はノーベル平和賞の受賞に値する仕事を成し遂げただろうか。米朝平和首脳会談を実現したのは力による対決よりも「平和」的だが、それならもう一方の当事者の金正恩氏にもノーベル平和賞の推薦をしなければならなくなるが、それがいかに馬鹿げているかお解りだろう。
マッチポンプ、という隠語が日本にはある。問題にないところに問題を発生させて、それを解決して手柄を誇る、という放火と鎮火を一人の人間が演出していることになる。まさしく金正恩氏がノーベル平和賞の推薦を受ければ「マッチポンプ」そのものということになるだろう。
トランプ氏はまだ何も解決していない。ただ米朝首脳会談を実現しただけで、その前は今にも北朝鮮を米軍が電撃攻撃するかのような危機的な情勢だった。しかし、危機的な情勢を作ったのは米国と北朝鮮だ。
米国のトランプ氏にノーベル平和賞を推薦するに値する業績が何かあっただろうか。中東ではイスラエルの米国大使館をエレサレムに移して紛争の火種を作った。そしてロシアが先に破っているとして中距離核戦力全廃条約INF廃棄を漸減したのもトランプ氏だ。
そうした業績を顧みてもトランプ氏がノーベル平和賞を受賞するに相応しい人物だといえるだろうか。そのトランプ氏を「日本国民を代表して」安倍氏が推薦したというが、私は日本国民の一人として決してトランプ氏をノーベル平和賞に推薦しない。
トランプ氏が平和賞にふさわしいのなら、安倍氏のアベノミクスはノーベル経済賞にふさわしいだろう。中身は何にもないが、少なくともマスメディアが囃し立て、国民を世論操作する道具にはなっていた。
そう考えると安倍氏とトランプ氏は恐ろしいほど似た者同士だ。似た者同士が持ち上げ合えば世話はない。それが一般人なら笑って済ませられるが、それが一国の首相であり大統領であるからゾッとするのだ。