天皇在位30年に思う。

24日の在位30年の記念式典で、天皇陛下のおことばは8分半に及んだ。退位当日の4月30日、皇居・宮殿での「退位の礼」で最後のおことばが予定されるが、皇居外では今回が最後となる見通し。涙声で国民への感謝の思いを語った。

 おことばは象徴天皇の歩みを振り返る集大成とも言える内容だった。平成の30年間を「国民の平和を希求する強い意志」によって「近現代において初めて戦争を経験せぬ時代」と総括しつつ、決して平坦(へいたん)な時代ではなかった、とも述べた。震災などを念頭に「多くの予想せぬ困難に直面した時代」だったとし、「日々国の安寧と人々の幸せを祈り、象徴としていかにあるべきかを考えつつ過ごしてきました」と振り返った。

 陛下は天皇の務めを人々の助けを得て行えたことを「幸せなこと」と振り返り、「この国の持つ民度のお陰でした」とも述べた。

 ともどもに平(たひ)らけき代(よ)を築かむと諸人(もろひと)のことば国うちに充(み)つ

 おことばの中で、天皇陛下は平成が始まって間もない時期に皇后さまが詠んだ歌を紹介した。当時、全国各地から「私たちも皇室と共に平和な日本をつくっていく」との「決意に満ちた言葉」が寄せられたと明かし、「私どもは今も大切に心にとどめています」と声を詰まらせながら語った。

 途中、天皇陛下が用意した原稿を読み間違えてしまう場面があった。天皇陛下は昨年5月にもベトナムの国家主席夫妻を歓迎した宮中晩餐(ばんさん)会で、おことばの原稿を1枚分飛ばしたことがあった。今回はかたわらにいた皇后さまがすぐに気付いて伝え、陛下は安堵(あんど)した様子で再び読み始めた。宮内庁関係者によると、皇后さまはおことばの作成を支え、内容を理解して式典に臨んでいたという。
 式典が終わり、天皇陛下は会場内を見渡しながら手を振った。そばには笑みをうかべる皇后さま。お二人に大きな拍手が送られた>(以上「朝日新聞」より引用)


 天皇陛下が生前退位なされる。30年間という長きに渡って天皇にあられ、様々な災害や困難にあって被災者を励まされた姿には感銘を受けるものがあった。
 さらに、天皇皇后陛下は先の大戦で日本兵の多くが命を落とした南太平洋の激戦地だった地を慰霊にお出掛けになられた。日本国の象徴として、国民が国家の命により戦地へ赴き戦死した人たちを慰霊することは大きな意義がある。

 今後も他国を侵略する愚かな国が現れないとも限らない。その時には日本国民は敢然と立ち上がらなければならない。自衛隊だけが日本を守るのではない、日本国民が総力で日本の国家と国民を護るのだ。
 世界は未だに軍事力を信奉する前近代的な指導者で溢れている。世界中に地球を何度も破滅させる核兵器が溢れている。それを以て武威を競い合い誇る、というガキ以下の連中が大きな顔をして「世界平和」を口にする。核保有国が集まって「国連安保理常任理事国」とはブラックジョークでしかない。

 日本は核なき世界、戦争なき世界を願っている。世界各国で軍備に使用されている予算を福祉に回せば簡単に貧困問題は解決する。米国も軍事予算を全廃すれば、日本並み以上の国民皆医療保険制度を明日にも実施できるだろう。
 軍産共同体支配の世界から、いつになったら人類は脱却できるのだろうか。少なくとも、日本は国家の象徴・天皇陛下は先の大戦以後、軍産共同体とは無縁な存在だ。今後とも天皇陛下が閲兵することはない。それが世界に対する日本の姿勢を象徴している。

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