銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子に及(し)かめやも

千葉県野田市の小学4年栗原心愛みあさん(10)が自宅で死亡した事件で、傷害容疑で逮捕された父親の栗原勇一郎容疑者(41)が「生活態度を注意したらもみ合いになった。うるさくて暴れるので、しつけのためにやった」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。
 近所では、女児の泣き声や男性のどなり声が度々聞こえていたといい、県警は以前から虐待を受けていた可能性があるとみて調べている。
 発表によると、栗原容疑者は24日午前10時頃から午後11時20分頃、自宅で心愛さんに服の上からシャワーで冷水を浴びせたり、首付近をわしづかみにしたりしてけがを負わせた疑い。栗原容疑者の通報で駆けつけた救急隊員が浴室で倒れている心愛さんを発見したが、死亡していた。体にはあざが複数あったという。
 近くに住む主婦(48)や男性会社員によると、以前から女児が泣きわめき、「お母さん、怖いよ」と叫ぶ声や、「うるさいんだよ」という男性の声を何度も聞いたという。主婦は「最近も男の人のどなり声と泣き声が聞こえた」と話した。通学先の小学校によると、心愛さんは始業式があった今月7日から欠席していた。
 一方、同市によると、心愛さんは2017年11月、当時通っていた小学校が行った、いじめに関するアンケートで「父からいじめを受けている」と答えていた。小学校から連絡を受けた市が県柏児童相談所に通報し、児相が心愛さんを一時保護。その後両親のもとに戻され、18年1月に現在の小学校に転校していた。
 県警は26日、栗原容疑者を傷害容疑で千葉地検松戸支部に送検した>(以上「読売新聞」より引用)


 なぜ日本では子供殺しが頻発するのだろうか。それも親による子供殺しというから子供とって逃げ場のない悲惨極まりない状況だ。
 近所の人たちは子供の叫び声を度々聞いていたという。母親も子供の惨状を知っていたはずだ。僅か10才の子供に親が暴力を奮えば赤子の手を捻るようなものだ。

 学校でも担任あたりは「虐待」を知っていた可能性は強い。近所の人たちはなぜ警察や自相へ通報しなかったのだろうか。始業式以来、欠席していれば担任はなぜ家庭訪問しなかったのだろうか。
 学校が実施したアンケート調査で子供は「父からいじめを受けている」と回答していたというではないか。そうした状況を承知していて放置していたとすれば学校も問題視されるべきではないだろうか。

 現代は乳児や幼児や子供が虐待される受難の時代のようだ。親は全力で子供を守るものだという考えが染みついている私たちには想像もできない。それだけに親に虐待されて命を落とした子供たちが不憫でならない。
 日本も国家として「幼児教育の無料化」という施設に対する補助金は出すものの、子供手当を充分に出そうとはしない。恐らくそれは官僚たちの利権にプラスにならないからだろう。保育無料化などの施設に絡む補助金なら、官僚たちの多くが天下り先を確保できる。しかし子供手当の拡充なら官僚たちの利権にならない。

 子供手当支給で「子供の状態」を確認するため、と称して行政が子供の存在を確認できる。現在の義務教育機関不登校10万人という状態は少なくとも改善されるだろう。
 「子は宝」とは山上憶良の専売特許ではない。日本の未来にとって「子は宝」だ。

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