二月の米朝首脳会談に何が期待出来るのか。

ホワイトハウスWhite House)は18日、ドナルド・トランプDonald Trump )大統領と北朝鮮の金正恩キム・ジョンウンKim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との首脳会談が、「2月末近く」に行われると発表した。開催場所は明らかにされていない。

 トランプ氏は同日、米国を訪問した北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong Chol)朝鮮労働党副委員長と1時間半にわたり会談。サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は会談終了後の発表で、「大統領は金委員長との会談を楽しみにしている。場所は後日発表する」と述べた。

 米朝両国は昨年6月、初の首脳会談をシンガポールで開催。新たな首脳会談では引き続き、北朝鮮の非核化が協議される予定だ>(以上「AFPBB News
」より引用)


 去年の三月に米朝首脳会談が開かれて「北朝鮮り非核化」に関して合意できていたはずだ。その合意に基づいて非核化を北朝鮮が実施していれば新たな会談を持つ意味もあるだろうが、非核化が一向に進んでいない現状で米朝首脳会談を行う意味とは何だろうか。
 北朝鮮は「非核化」と引き換えに現政権の安堵を米国が約しているが、それが確実なのか疑心暗鬼なのだろう。人は自分の価値観で相手を見る。金正恩氏は疑い深く、人との約束など破るためにあると考えているような人物なのだろう。

 そのような人物なら何度米朝首脳会談を持っても意味はない。疑心暗鬼は次々と疑心暗鬼の波紋を広げるだけだ。米国は自分を殺害するために北朝鮮を攻撃するのではないか、と金正恩氏の心に浮かんだ「疑心暗鬼」は死ぬまで拭えないだろう。
 しかし朝鮮人の政権が朝鮮半島に暮らすすべての朝鮮人の安全と幸福のために尽くそうとしないのは朝鮮人にとって最大の不幸だ。半島国家が南北に分断されているだけでも不幸なのに、さらに北朝鮮では金独裁政権が朝鮮人の人権を蔑ろにしている。21世紀の現代にあって、大勢の国民が餓死する国家が存在すること自体が悍ましい。

 日本でも似たような政権が六年有余も君臨しているが、さすがに数百万人を超える日本国民が餓死するようなことはない。しかし安倍友や官邸仲間が莫大な利権を手にする政策を優先的に推進している。
 安倍自公政権は武装した日本国民の若者が世界の果てまで出掛けて戦争に参加出来る「戦争法」を制定したりしている。しかも自分たちの不都合な事実は「特定秘密保護法」を制定して向こう60年間は秘匿できるようにした。米国ですら政府機密は25年を期限としているにも拘らず、だ。

 他にも安倍自公政権の暴政は幾らでもある。主要穀物保護法を廃止したり水道法を改悪して民営化への道を開いたり、大量外国人労働移民を受け容れたり、とこれほどの暴政は北朝鮮に劣らないものだが、日本のマスメディアは全くといって良いほど批判しない。だから、日本国民の多くは安倍自公政権の「亡国政治」に気付かないのか、無関心なのか異を唱えない。
 北朝鮮の国民はどうなのだろうか。彼らは金独裁政権に対して異を唱えないが、北朝鮮の現状に満足しているのだろうか。多くの国民が餓死しても大量の穀物輸入をするでもなく、核開発やミサイル開発に国費を投入する金独裁政権を支持しているのだろうか。

 そうだとするなら北朝鮮国民は異常だ。しかし「亡国政治」を加速する安倍自公政権を依然として多くの国民が支持している日本国民は正常だといえるのだろうか。
 そして全く会談の成果が望めないプーチン氏との会談に臨むために安倍氏がロシアへ出掛ける。一年前の首脳会談から前進していない現状で再び首脳会談を二月に持とうとしている米朝首脳と何処か似ていないだろうか。日本の民主主義も北朝鮮並に劣化しているのかも知れない。

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