周南市の官製談合、の続報。

周南市にある徳山動物園のリニューアル工事の入札を巡る官製談合事件についてです。
木村健一郎市長は逮捕者が出た入札よりも前に不審な入札があったと明かしました。
☆木村市長の報告「契約管理課より、平成28年度において実施した入札結果に不審な点があると、私に報告があり、私から警察に相談するよう指示した」
去年12月に市が発注した徳山動物園のリニューアル工事の工事を巡り、市の都市整備部次長、国沢智己容疑者が、市内の建設会社の社長、福谷徳三郎容疑者に価格情報を漏らして不正に落札させたとして両者が逮捕されています。
☆木村市長「この度は誠に申し訳ありませんでした」
木村市長はきょう開かれた市議会全員協議会で謝罪しました。
一方で市は問題となった入札より前の2016年度に不審な入札があり、警察に相談していたことを明らかにしました。
☆議員空の質問「28年度からずっとこの間、警察が調査をしてきたとそういうことの中で今回の問題が発覚したとそういうことですか?」
☆市側「その通りでございます」
2016年度の不審な入札について、市は警察の捜査への影響を理由に、工事の内容や入札業者などは明らかにしていません」
市は再発防止に向け、入札監視委員会で現行の入札制度を検証する準備を進めることにしています>(以上「YAB」より引用)


 周南市の公共事業については以前から市民の間で「様々な疑惑」が噂されていた。新庁舎建設に関しても十年前に建設された同程度の岩国市新庁舎の建設坪単価が83万円ほどが、周南市の新庁舎では倍近い坪単価150万円になっていること。
 ツタヤ図書館となっている駅ビルの建設が入札に関しても一社応札で、しかも入札価格が判断価格に達しないとして二度も不調となって建設価格を引き上げ、さらに「屋上開放」をやめて建設単価引き下げを計って「坪単価200万円」を越える建設費で三階建てのビルを建設した。

 他にも様々な公共事業で「特定」の数社が指名業者に指名されて「指名競争入札」を順番のように繰り返しているのは、ここ数年ほども周南市の公共事業を調べれば分かることだ。
 判断基準額と入札価格とがピタリ一致するのは「疑惑」アリとして市長が通報させた件だけではない。以前にもピタリ一致した「満額入札」は他にもある。重機などのリースから職人の報酬額から建物に設置する設備機器のすべてまでピタリと一致する「偶然」があるとすれば奇跡だろう。周南市ではそうした「奇跡」が一度ならず起きている。

 28年度以前から警察は調べていたというが、チマチマとした一億円にも満たない動物園の広場リニューアル工事を摘発しただけとは節穴もいいとこだ。市内部からも業者からも市民からも通報がワンサカあって、やっと重い腰を上げて「微罪」の一件を挙げてお茶を濁そうというのだろうか。
 このブログの読者は徳山駅を通過する際は、ぜひ「駅ビル」を見て戴きたい。それが建設費25億円を超える三階建てのビルだ。25億円といえばヘタな3LDKの専有面積100㎡の住居が100軒入った五階建ての平均的なマンションの建設価格を優に超えている。そうした常識を持ち合わせた市民の目から見れば駅ビルは「異常」過ぎて胡散臭さを感じる。

 しかし周南市議会は「調査特別委員会」や「百条委員会」を設置することもなく、官製談合事件を素知らぬ顔でやり過ごすというのだろうか。もっとも七月六日の豪雨被害による島田川堤防決壊による甚大な水害に際しても「災害対策特別本部」すら設置しなかった能天気な市当局と議会だ。
 機能しない議会は周南市だけではない、おおもとの国会ですら機能しているとは思えない。単なる政府提案の「承認機関」に堕している。そのツケは必ず市民・国民に回って来るのだが、いつの間にか日本国民までも能天気に劣化している。これでは悪が蔓延るだけだ。

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