「二島先行返還」から「四島返還」への変わり身の早さ。

安倍首相は16日午後、豪ダーウィンでの内外記者会見で、ロシアとの平和条約締結にあたり、北方4島の帰属問題解決が前提になるとの考えを示した。
 首相とプーチン露大統領は14日の首脳会談で、1956年の日ソ共同宣言を平和条約交渉の「基礎」とすることで合意。宣言は、条約締結後の歯舞、色丹の日本への2島引き渡しを明記している。帰属問題の解決とは、4島が日本かロシアのいずれに属するのかを明確にするもので、首相は「今回の合意は、領土問題を解決して平和条約を締結するという従来の我が国の方針と何ら矛盾するものではない」と強調した。
 プーチン氏は15日のシンガポールでの記者会見で、2島引き渡し後も両島の主権を日露のどちらが持つか協議する必要があるとの認識を示した。これについて、首相は会見で「コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた>(以上「読売新聞」より引用)


 安倍氏は二島先行返還で平和条約を締結しようとしていたが、余りに四島返還を原則とする反対が強いため、路線変更したようだ。プーチン氏が二島返還しても「主権」に関して1956年の日ソ合意では触れてないため、主権に関しては返還後に協議する、と安倍氏を舐め切った態度に出たのも安倍氏には「四島返還原則論」へ軌道修正する時機を得て幸いしたようだ。
 これで安倍氏は少しは頭を冷まして、ロシア外交に口を出さないことだ。いやロシアだけではない。外交に関しては外務省に任せるべきだ。官僚行政の弊害はあるものの、まだ安倍氏のドタバタ外交よりはましだろう。

 プーチン氏が二島返還後も「主権がどちらにあるかを協議する必要がある」と述べたことに対するコメントは「差し控えたい」とは何事だろうか。烈火のごとく怒りを露わにして「返還したものにロシアの主権が及ぶわけがないだろう、常識だ」となぜ言い切れないのだろうか。
 新聞を取るのをやめたから読売新聞の社説を読んでいないが、果たして「二島先行返還で平和条約へと前のめりに」なった安倍氏の対ロ外交を批判したのだろうか。それとも安倍ヨイショで何でもアリなのだろうか。日本の腐り切ったマスメディアがいかにして安倍官邸広報紙から卒業するのか見たいものだ。

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