中国は信頼に足る国か。

安倍首相はこの日、中国到着後、北京中心部にある人民大会堂に移動して「日中平和友好条約締結40周年」記念レセプションに参加した。安倍首相は式辞を通じて「今日、日本と中国は、アジアのみならず世界全体の経済発展に欠くことのできない役割を果たしている」とし「一国だけで解決のできない問題が増える中、日中両国が世界の平和と繁栄のために共に貢献する、そうした時代が来ている」と日中協力の時代を築いていくことを希望した。

李克強首相も「中日関係が正常な軌道に戻り、持続的に改善の流れを見せている」とし「双方がもっと歩み寄るよう努力し、両国関係の健全な発展を維持していきたい」と述べて呼応する姿を示した。

安倍首相が到着した北京空港では、劉昆財政部長(財務相に該当)が出迎えた。長官級の要人が空港に出迎えに現れたのは、安倍首相をそれだけ優遇していると分析できる。北京外交消息筋は「今回の訪中を契機に、両国が通貨スワップ協定を締結するので、財政部長が出迎えたとみられる」と伝えた。

王毅外交部長は国務委員を兼ねているため、儀典序列は副首相級に分類される。王部長は人民大会堂レセプションに姿を現した。

この日、中国の象徴である天安門広場には日本の国旗がはためき、両国の関係改善を反映した。

中国メディアは、安倍首相の訪中が長く冷え込んでいた日中関係改善に一役買うとして歓迎一色だ。普段、反日論調の強い日刊紙「環球時報」はこの日の社説で「安倍首相の訪中は、中日関係が正常な軌道に戻る象徴的な事件」としながら「今回の訪中は、両国関係が大きな挫折を経験した後に行われる以上、両国は安倍首相の訪問が成功するように最大限努力しなければならない」と主張した。続いて「両国は心理的な部分で両国関係を再確立しなくてはならない」とし「特に、以前の関係悪化の影から徹底的に脱し、肯定的な未来に向かっていかなくてはならない」と強調した。

7年ぶりに実現した日中首脳会談に、誰よりも期待が大きいのは安倍首相だ。日中関係改善に長く力を入れて取り組んできたからだ。

今回の首脳会談のポイントは大規模な経済協力だ。両国は「尖閣(中国名・釣魚島)」葛藤で2013年に終了した日中通貨スワップ協定を再開させる予定だ。その規模は30兆円に達し、前回終了時と比べて10倍以上に拡大した。

今回の経済協力のハイライトは、第三国でのインフラ投資協力だ。26日に開かれる「日中第三国市場協力フォーラム」には約1400人の両国企業関係者が参加し、50件以上のインフラ開発事業に合意する。日本からは金融会社と商社が、中国からは建設会社などが参加して、第三国市場の攻略に力を合わせるという構想だ。日本としては、これまで中国主導の「覇権主義」だと批判してきた「一帯一路」に対して、今回の訪中を通じて協力への確かな意志を示したことになる。

両首脳が急速に関係改善に達した背景には、逆説的に安倍首相の「親友」であるドナルド・トランプ大統領の役割が大きかった。米国と関税・貿易戦争を行っている中国としては日本との関係改善が必然的だった。「昨年末から日本に対する(中国側の)アプローチが明らかに変わった」という外務省幹部の言葉はこのような分析を裏付けている。経済規模1位、3位の国が接近するシナリオを遮断し、米国をけん制しようという狙いだ>(以上「中央日報」より引用)


 安倍氏は中国で大歓待されて欣喜雀躍だ。そのまま羽ばたいて空へ飛び上がらんばかりの醜い破顔ぶりだ。
 中国と日本と外交環境のどれがどれほど変化したというのか。尖閣問題は片付いたのか。南シナ海の岩礁に築かれた中国軍基地は撤去されて元の平和な海になったのか。「南京大虐殺記念館」など捏造された中国内の反日施設は打ち壊されたのか。

 そうした「反日」をテーブルの下に隠して、そのテーブルの上でニコヤカに振舞っているだけではないか。先日出国を拒否されたスイス銀行の幹部女性職員は無事に出国できたのか。
 チベットや新疆ウィグル自治区で行われている「洗国策」を放棄して、人民解放軍を撤退させたのか。中国と日本は自由貿易を共有するだけでなく、国民の自由・人権に対する認識も共有できる国なのか。

 口先だけなら何とでも言えることは「モリ カケ」疑惑で安倍氏は百も承知ではないか。実際は国民が貧困化していても、口先で「アベノミクス大成功」と自画自賛すればヨイショ・マスメディアが「ヨシナ」に報道してくれることを安倍氏が一番良く知っているではないか。
 中国政府幹部たちの気色悪いニヤついた笑顔を見て安倍氏は吐き気を覚えないのか。簡単にプーチン氏と親友になり、トランプ氏とも一日にして朋友となり、そして習近平氏とも会談するや忽ち肝胆相照らす中になる、とは安倍氏がいかに浅薄な人格の持ち主かお里が知れるではないか。

 安倍氏は日米同盟は「基軸」だと常々叫んでいたではなかったか。いつの間にか「日中友好」が日本外交・経済の基軸に置き換わったのか。目まぐるしいばかりの関係変化を、人は「変節」と呼ぶ。変節漢とは最も唾棄すべき者のことだ。
 中国で一儲けしようとする財界のために、ひいては政治献金欲しさに、安倍氏は歴史的な「変節漢」になった。もはや安倍氏は世界の誰からも相手にされないだろう。プーチン氏に「平和条約」で馬鹿にされ、トランプ氏に「プラザ合意のお代わり」でコケにされ、そして習近平氏はテーブルの上では破顔大笑握手しながら、テーブルの下では安倍氏の脛を蹴飛ばしている。外交の修羅を何度経験しても、安倍氏は一向に学習できない男だ。こんな男は一日も早く首相の椅子から引きずり降ろさなければならない。

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