宗教の政治利用は厳に慎むべきだ。

自民党沖縄県連会長の國場幸之助衆院議員(比例・九州)が声を振り絞るようにして訴えた。
 「今回の選挙は期日前投票で決まります。投票日の当日は、保守中道(佐喜眞陣営を指す)は負けるんです。期日前投票しか佐喜眞県知事が誕生する道はないんです」。
 14日、那覇市内であった佐喜眞候補の決起集会でのスピーチだが、この日に限らず、國場県連会長に限らず、いつの集会でも、弁士たちは「期日前投票に行って下さい」とノドをからして呼びかける。選対幹部は一人でも多く期日前投票に行かせようと血眼だ。
 自公が焦っているのは学会員の離反である。「沖縄の公明党としては辺野古の埋立てに反対しているのに、埋立て容認の自民党候補に入れるのはおかしい」「デニーさんの話を聞いていると池田先生の教えを聞いているようだ」・・・公明党と学会の決定に疑念を募らす学会員は、日を追うごとに増える。
 心変わりしないうちに、投票所に連れて行って「サキマ」と書かせなければならない。一日も早く、だ。自公が「期日前投票を」と繰り返し絶叫するのはこのためである。
 田中は那覇市内の期日前投票所をのぞいてきたが、次から次へと有権者が訪れていた。本土から送り込まれた学会の工作員がローラーをかけて、沖縄の学会員を期日前投票に行かせている、と言われる。学会員によると、原田稔会長や永石貴美子婦人部長が沖縄入りしてハッパをかけたそうだ。
 自公をさらに焦らせる要因がひとつ増えた。本土の学会からも良心の離反者が沖縄入りしていることだ。田中は那覇空港まで迎えに行って確かめた。沖縄2紙も近く報じるようだ。
 一人は昨日のうちに福岡からソウルに出て、わざわざ国際線で来た。国内線が安室奈美恵のファイナルコンサートの影響で満席となっているためだ。「池田先生の教えに反する公明党が推す候補に投票してはいけない」。「本土で村八分に遭っても、沖縄の学会員に呼びかけたい」。彼の懸命の思いがそうさせたのである。
 玉城デニー候補の街頭演説で翻る3色旗を見た時、心がざわつかない学会員は少なくないだろう。自公が期日前投票に拍車をかければ、オール沖縄は来る可能性のある票を失う。時間との闘いだ>(以上「BLOGOS」より引用)


 公明党が「平和と福祉」の党という看板を降ろして久しい。平和では自民党の「戦争法」の強行採決に協力し、福祉では年金の引き下げや消費増税に自民党と両輪になって推進してきた。
 そうした結党以来の看板を降ろしてまで自民党政権与党と連立を組み続けるのはなぜだろうか。創価学会というフランスなどではテロ認定されている新興宗教団体の全面支援を受けている「政党」とは言い難い「宗教政党」が「平和と福祉」という看板を降ろしてまで自民党と連立を組むのは創価学会の指示によるのだろうか。

 信者を戦場へ追い立てる宗教は似非・宗教だ。古今東西、戦争を是認する宗教にお目に掛ったことはない。現代世界で宗教の名を騙って戦争を遂行している宗教指導者たちは開祖を貶める者以外の何ものでもない。
 それは創価学会でも同じだ。宗教の目的は魂の救済だ。それ以上でもそれ以下でもない。魂の救済だから、現世利益を謳うのは間違いだ。つまり政治介入する宗教は偽物だ。それは俗物による宗教の教義にすへて帰依せよと命じる「思考停止」を利用するものでしかない。信者にとってキリストは死後に復活して教えを説いた。様々な非科学的な奇跡もすべて頭から信じるーこれほどの思考停止を政治利用するのは民主主義の否定以外の何ものでもない。

 政治は決して思考停止であってはならない。創価学会が組織を利用して沖縄選に関与している、という一部マスメディア報道には驚くばかりだ。宗教を政治利用せよ、と創価学会の会長は本当に命じているのだろうか。
 命じているとしたら宗教が現世に関与する、という自分たちの宗教団体が世俗に染まる似非・宗教だと自ら暴露する行為に他ならない。

 日本国憲法は政経分離を明確に謳っている。それは思考停止の宗教を政治利用してはならないとの反省からだ。戦前の国家神道を戦争に利用した愚かな神職たちは真摯に反省したはずだ。
 だが神職たちの団体が政治家を巻き込んで圧力団体と化しているという。何かの間違いなのか、それとも神の名を騙る愚かな連中が勝手なことをしているのか。多くの自民党員がその団体に加入しているという。もちろん安倍氏も、だ。選挙に勝ちさえすれば何をやっても良い、というのではそれこそ罰が当たるというものだ。

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