権力は腐敗する、とはアマスポーツ団体ですら真実だった。ましや国家権力は。

国内のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟(山根明会長)が、日本スポーツ振興センター(JSC)からオリンピック強化選手ら個人に支給される助成金を不適切に使っていたことが分かった。
 関係者によると、2015年度分の助成で、16年リオデジャネイロ五輪代表の成松大介選手(28)=自衛隊体育学校=の口座に240万円が振り込まれたが、成松選手は山根会長から別の2選手にも分配するように命じられ、それぞれの口座に80万円ずつ振り込んだという。
 その後、成松選手は東京の同連盟事務所に呼ばれ、副会長と理事の2人から「人に言わないで」「(助成金は)何に使ってもいい。女に全部やってもいい」「自分の意思で分けてやったということにしてほしい」「会長の命令でやったとなるとおかしくなる。本来の趣旨と違うとなり(助成金が)セーブされる」などと言われたという。
 同連盟は27日、朝日新聞の取材への回答で、成松選手から「会長からそのように(分配するように)言われた」と訴えがあったことを認め、その後に山根会長から成松選手に160万円を送金したと明かした。
 JSCの関係者は「おおむねその通り」とした上で「連盟で調査してもらい報告してもらう」と話した。
 また、都道府県連盟の幹部や関係者333人でつくる「日本ボクシングを再興する会」は27日付で日本オリンピック委員会(JOC)などに告発状を送った。この助成金の問題のほか、日本連盟が試合用グローブなどを不透明に1社に独占販売させていたことや、山根会長らが審判に不当な圧力をかけて試合結果を操作した疑いなどを指摘。JOCに調査と同連盟への処分を求めた>(以上「朝日新聞」より引用)

 清廉、克己、自律といった言葉が似合うべきアマ・スポーツ関係者が独善、隠蔽、不正といった言葉に塗れているのは残念だ。なぜそうなったのか、答えは簡単だ。権力は腐敗する、絶対権力は絶対的に腐敗する、という言葉がある通りだ。
 アマ・ボクシング連盟もそうだったのか。日大のアメフト「悪質タックル」問題調査第三者委員会も「悪質タックル」は監督とコーチの「指示」によるとの報告を出した。なぜ泥塗れになるまで監督とコーチは嘘を吐き続けたのだろうか。これも答えは簡単だ、そこに利権があるからだ。

 アマスポーツ団体に名を借りた権力構造と利権構造がある限り、こうした腐敗は常にあると思わなければならない。それを防止するにはどうしたら良いか。
 防止策は簡単だ、特定の者がトップに重任しないように規定を設け、組織運営を民主化すれば良い。それは日大の理事会にもいえるだろう。

 アマスポーツ団体の関係者の目の前にぶら下がる「利権」に比べれば国会議員の先生方が日々目の当たりにする「利権」は月とスッポンだろう。その国会議員でも政権中枢の官邸に巣食う連中が日々接する権力とそれにまつわる利権は国民の想像を絶するものだろう。
 だからこそ、自民党は総裁任期を二期六年までと党規に記載していた。それが自民党の「二度と腐敗を起こさない」という決意だったはずだ。しかし官邸が官僚トップの人事権まで掌握すると官邸と政権与党は権力の心地よさに酔い痴れたようだ。
 馬鹿な自民党政治家たちが先輩の英知を反故にして党規を改定し、総裁任期の三選延長を決めた。誰のためか、安倍氏とその仲間たちのために、だ。安倍自公政権が腐敗して悪臭を放ち続け、国民が辟易しているのに気付いているにも拘らずに、だ。

 アマボクシング連盟ですら、日大アメフト部ですら「権力」は腐敗した。ましてや国家権力を掌握する政権・官邸が腐敗するのは誰の目にも明らかではないか。自民党と公明党は「腐敗調査第三者委員会」を設置して官邸と政権を調査し、国民に報告すべきだ。
 いや、このまま政権与党国会議員が安倍ゾンビ化して、国民に醜態をさらし続ける方が良い。悪臭芬々たる醜態振りに気付いて、ネトウヨ諸君まで逃げ出すまで徹底して腐敗するが良い。そして選挙で大敗すれば日本は変わる。

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