ポンコツ兵器のイージスアショアに消える税金。
<政府が二〇二三年度の運用開始を目指す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の取得費について、防衛当局が二基で計約四千億円になりうると新たに試算していることが分かった。防衛省は一基約一千億円と説明してきたが、試算通りなら倍増となる。搭載ミサイルの購入費などを含めると、総額で六千億円近くに膨らむ可能性もある。政府関係者が二十三日、明らかにした。
北朝鮮の完全非核化に向け、六月に米朝首脳会談が開かれた中、ミサイル防衛(MD)強化に巨額の防衛費を投入することになれば、費用対効果の面でも批判や疑問の声が上がりそうだ。
政府は北朝鮮の核・ミサイル開発に備えるため昨年十二月、イージス・アショア二基の導入を閣議決定。秋田、山口両県に一基ずつ配備する計画で、陸上自衛隊が運用する。二基で日本全体を防衛できるとされる。
関係者によると、防衛省はシステムの主要装置として、米ロッキード・マーチン社製の最新式レーダー「SSR」の採用を検討しているが、省内の試算で現在運用中の海上自衛隊イージス艦と比べ、高額になる見通しとなった。施設建設費なども膨らむほか、搭載予定の日米共同開発の改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」が一発四十億円前後になる見込みで、総額を押し上げる要因になりそうだという。
配備計画について、政府は「北朝鮮は対話路線に転換したとはいえ、脅威は変わっていない」(小野寺五典(いつのり)防衛相)として、予定通り進める考え。トランプ米大統領が貿易赤字削減のため、防衛装備品の購入を日本に求めていることも影響しているとみられる>(以上「東京新聞」より引用)
小野寺防衛相が概算していた一致当たり1000億円は実際には800億円程度と思われるものを水増しした「予想価格」を表明していたものだ。しかし米軍と交渉すると三倍の1基当たり3000億円かかるといわれ、慌てて訂正したのだろう。
米国の常套手段にマンマと引っ掛かったようだ。そうした「高額」な日本向け兵器の「特別仕様」はイージス・アショアだけではない。これまでも戦闘機やオスプレイなどで、国民の税金を米国の言いなりに湯水のように浪費してきた。消防署や警察署と同様に、備えは十分にして、使う事態に到らないのが良いのだから、防衛で購入した兵器等々は使用しないまま陳腐化して廃棄するのだろうが。しかしイージス・アショアは役立たずということはハワイの実験で明らかになっている。
イージスアショアが迎撃するミサイルは大陸間弾道ミサイルでロフティッド軌道を飛ぶものは秒速7㎞で、直接日本本土を狙う中距離ミサイルでも秒速2㎞だ。それほどの速度で飛来するミサイルを迎撃するミサイルSM-6でもマッハ3.5で秒速1.2㎞でしかない。
米国の常套手段にマンマと引っ掛かったようだ。そうした「高額」な日本向け兵器の「特別仕様」はイージス・アショアだけではない。これまでも戦闘機やオスプレイなどで、国民の税金を米国の言いなりに湯水のように浪費してきた。消防署や警察署と同様に、備えは十分にして、使う事態に到らないのが良いのだから、防衛で購入した兵器等々は使用しないまま陳腐化して廃棄するのだろうが。しかしイージス・アショアは役立たずということはハワイの実験で明らかになっている。
イージスアショアが迎撃するミサイルは大陸間弾道ミサイルでロフティッド軌道を飛ぶものは秒速7㎞で、直接日本本土を狙う中距離ミサイルでも秒速2㎞だ。それほどの速度で飛来するミサイルを迎撃するミサイルSM-6でもマッハ3.5で秒速1.2㎞でしかない。
ハワイで実施されたイージスアショアの迎撃実験で使用された中距離ミサイル撃墜率は約30%だった。あらかじめ指定された予定コースや時間などが分かった迎撃実験ですらその程度の迎撃率だ。実践ではまず役に立たないというのが専門家の意見のようだ。
速度の早い標的を速度の遅いミサイルが撃ち落とすには飛翔コースが予測でき、そのコース上に迎撃ミサイルを事前に飛ばして衝突させるしかない。だから飛翔するミサイルが少しでもコースを変えたら迎撃は不可能だ。
日本本土防衛に関しては全くといって良いほど役に立たないが、米国本土へ向けて北朝鮮なり中國なりから発射された大陸間弾道ミサイルの軌道を解析するための探査システムしては有効だろう。つまり日本政府が設置しようとしているイージスアショアは日本の防衛のため、というよりは米国本土防衛用だと考えられる。
そして覚悟しておかなければならないのは北朝鮮なり中國なりが米国か日本かを攻撃しようと決意したなら、イージスアショアそのものをまず叩くと想定しなければならないことだ。ただ日本を攻撃する場合はイージスアショアは無視しても良いと思うだろう。なぜなら攻撃ミサイルを迎撃できないからだ。
そんなポンコツ兵器に総額で6000憶円もかける必要があるのだろうか。そもそも北朝鮮の脅威は本当に存在するのだろうか。北朝鮮が先制攻撃を仕掛けてミサイルを日本へ向けて発射した瞬間に、北朝鮮が終わることを北朝鮮政府は想定しなければならない。
軍事力で互いに殺戮しあう人類の歴史をいつになったら過去の歴史として人類は語るようになるのだろうか。愚かな治世者や宗教者や狂信者の世迷いごとに騙されて、いつまで戦争を繰り返せば人類は戦争の愚かさを学習するのだろうか。
兵器開発や配備に要する費用のすべてを世界人類のために使えば、もっと地球は住みよい世界になるだろう。国民や地域住民を戦争へ駆り立てる者は指導者として最も非適格者だ。そうした目で日本を取り巻く周辺国を眺めるなら、日本の安倍氏からして指導者としての適格性を欠くし、もちろん軍拡しか能のない習近平氏や金正恩氏も国家の指導者として失格だ。もちろんプーチン氏やトランプ氏も国民の安全よりも「国家」という既得権益の塊の利害優先主義は指導者として最下等だろう。
人類世界はまだまだ戦乱の中世にあるようだ。戦争をも辞さない連中が自由貿易という名目の下、自己利益最優先のグローバリズムを隠れ蓑にして地球全域を経済植民地化しようと企てた。
人類の多様性は人類文化の強靭さだ。世界が単一言語単一国家になるなぞ想像もしたくない。金子みすゞの詩の世界「みんな違って みんないい」というのが理想だ。
イージスアショアに6000憶円も投じるのは無駄だ。日本の防衛は軍備だけでは出来ない。外交戦略をしっかり立てて、諸外国と友好関係を取り結ばなければならない。