巨悪を眠らせてはならない。

 佐川氏を「偽計業務妨害」で告発しようとする動きがあるようだ。偽計業務妨害とは虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて人の業務を妨害する罪(刑法233)で、流布とは犯人自身が公然と文書または口頭で伝達する他、口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔、誘惑し、あるいは人の錯誤、不知を利用する違法な手段をいう、とある。
 国会で一年以上も虚偽答弁を行って空転させた佐川氏は偽計業務妨害に当たるというのだ。もちろん佐川氏の一連の虚偽答弁を罪に問うのは賛成だが、ネットで建物などの爆破予告するのと同等の罪で告発するほど国会の虚偽答弁や公文書改竄が軽いもので良いのだろうか。

 いわば佐川氏が行った行為は民主主義そのものに対する犯罪だ。それもかなりタチの悪い犯罪だ。公文書改竄や嘘の答弁は罪に問われて然るべきだが、偽計業務妨害により国会を一年間も空転させた諸経費が幾らになるのか想像を絶する。もちろん想像を絶する損害賠償金も佐川氏は請求されて然るべきだ。
 加計学園のケースはもっと悪質だ。なぜなら加計学園の場合は嘘の答弁や記憶喪失の答弁で言を左右させている間に開学部準備が進み、ついには手続きが終わって開学部させた罪は重いといわざるを得ない。

 社会正義のために巨悪を眠らせてはならない。佐川氏が「偽計業務妨害」を働いた動機が何か、彼の口から何も語られていない。同様に、柳瀬氏や特別補佐官などが突然の記憶喪失に陥った「動機」も彼らから何も語られていない。
 官僚が嘘を吐く国会で何を審議すれば良いのだろうか。官僚が提出する公文書が改竄されていたり、あるいは存在する公文書が隠蔽されて国会審議の俎上ににすらないという事態で、国会議員は何帆を審議し議決するというのだろうか。「働き方改革」と称する安倍氏の愚策も大嘘データでデッチ上げられた法案ではないか。それをどのように審議すれば議論が深まるというのだろうか。

 出鱈目政権に出鱈目官僚たちの揃い踏みで、国会日程が消化されて馬鹿な与党国会議員による賛成多数で次々と悪法が制定され、巨悪を眠らせたまま国会は閉会へと向かう。こうした日本の現状を変えるのは国民の投票行動しかない。巨悪を決して眠らせてはならない。

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