非核化に口を挟むな、というのなら日本はカネを払う必要はない。
<ジュネーブ軍縮会議の全体会合が26日、国連欧州本部で開かれた。日本の軍縮代表部が演説で、北朝鮮に米朝首脳会談の合意に基づいて非核化に向けた行動を取るよう求めたのに対し、北朝鮮の代表は「当事国でない日本が口をはさむべきではない」などと反論した。
北朝鮮の代表は、4月の南北首脳会談での板門店宣言や米朝首脳会談の共同声明に「日本は署名していない」と強調し、日本は両会談の合意に基づく非核化に言及する立場にないと主張した。会合では米韓も北朝鮮に非核化を促す発言をしたが、両国には厳しい態度を取らなかった>(以上「読売新聞」より引用)
北朝鮮の代表は、4月の南北首脳会談での板門店宣言や米朝首脳会談の共同声明に「日本は署名していない」と強調し、日本は両会談の合意に基づく非核化に言及する立場にないと主張した。会合では米韓も北朝鮮に非核化を促す発言をしたが、両国には厳しい態度を取らなかった>(以上「読売新聞」より引用)
非核化に口を挟むな、というのなら金を払う必要もない、というのが世間の道理だ。自分たちの所業が非常識で周辺諸国に多大なる迷惑をかけたという認識はないようだ。
北朝鮮の独善的な態度は今更だが、日本政府も言うべきは言わなければならない。現実に非核化の工程が進捗していなければ保障を行う必要はない。
北朝鮮の政治体制からいけば非核化は独裁政権を不安定化させるものでしかない。核兵器の保有は外敵に対して有効なだけでなく、国内の反体制勢力を抑え込むのにも有効だ。
核という現実を超越した兵器を保有すれば金独裁政権を神格化するのに役立つ。金独裁政権は世界に超越した政権なのだと北朝鮮国民を陶酔させる集団睡眠剤になるからだ。
しかし非核化すれば困窮した国民の不満はどの後進国にもあるような平凡な独裁政権に向かうのは自明の理だ。その国民の不満を抑えるのに資金が必要なのはいうまでもない。
貧困対策として食糧の大量輸入を果たすためにも独裁政権は外貨が必要だ。北朝鮮の周辺国で外貨を支援できる国は日本だけだ。いつまでもブラフで日本を邪険に出来るか、それも一つの見物だ。北朝鮮が「非核化に口を挟むな」というのなら「口も出さなければカネも出さない」と日本の道理を教えてあげることだ。