北朝鮮の軍事的脅威を煽っていた連中は戦争がそれほど好きなのか。

11年ぶり3回目の開催となる南北首脳会談を控え、韓国大統領府が最も力を入れているのは米国との連携だ。統一問題や経済協力が主要議題となった過去2回の南北首脳会談は、冷戦構造を変える契機にはならず、北朝鮮の核開発に歯止めをかけられなかったという反省からだ。南北対話をステップに、6月初旬までの米朝首脳会談で非核化や平和体制構築のロードマップを具体化できるかが焦点となる>(以上「毎日新聞」より引用)

 今年当初までXデーはいつだ、とネットにアップする似非・軍事評論家が跋扈していた。安倍氏まで去年10月の総選挙で「国難突破選挙」だブチ上げて、少子化と北朝鮮が「国難」だとして、北朝鮮の軍事的脅威を煽りに煽って選挙を勝利に導いた。
 しかし実態は米朝対話路線に移り、トランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)氏とが五月末までに会談する予定だという。これほど大きく「見立て」の狂った軍事評論家たちは自身の不明を恥じて「謝罪」をネットにアップするのかと見ていたら、相変わらずデタラメの論評を掲載している。

 報道によれば平壌にトランプタワーを建てる約束があるとか、軍事境界線の土地がタダ同然から急騰している、といわれている。朝鮮半島が平和になれば軍事境界線は半島に残された唯一の広大な未開の地だという。
 韓国から北朝鮮の東岸部を抜けてロシア領へ高速鉄道を敷設して、ゆくゆくはシベリア鉄道と連結してユーラシア大陸横断鉄道を開通させる、という構想まで取沙汰されているという。そうした構想に日本は蚊帳の外で、未だにXデーはいつだと、朝鮮半島で有事があることを期待しているかのような軍事評論家たちが跋扈しているのには驚く。

 確かに米国をはじめとする戦勝国クラブの軍産共同体は彼らの国々から遠隔地で紛争が絶えず起きているのが望ましいだろう。実際に国連は世界平和を希求する、という建前の下、常任理事国の戦勝国クラブ国たちは陰となり日向となって世界各地の紛争に関与してきた。
 そして先の大戦から70有余年経過した現在、未だに戦禍の絶え間がない。北朝鮮の核開発とミサイル開発の背後に戦勝国クラブの影が見えるのも頷ける。彼らにとって戦争は必要だ。軍産共同体手の利益を確保するために、戦勝国クラブの政治家たちは戦争を絶やさないようにして来た。

 朝鮮半島の南北がこのままスッキリと融和するのか。いや、そうは問屋が卸さないだろう。戦勝国クラブの軍産共同体は地球が破滅しない程度の戦争継続を目論むだろう。
 日本はいい加減、こうした戦勝国クラブの枠組みから脱却して、日本が世界各国に呼び掛けて地球の平和を希求する新しい国際機関の設置を果たすべきだ。

 未来の歴史家がこの世紀を「狂気の世紀」と評するの明らかだ。地球を何百回も破滅させるだけの核兵器を保有して「俺こそが軍事大国だゾ」と威を張っている。まさに戦勝国クラブは餓鬼の集まりだ。
 魔女狩りや宗教裁判のあった中世を「暗黒の世紀」と呼んでいる現代人も文化的に中世の人類から大して進歩していない。私たちは「狂気の世紀」を生きている、という自覚を持って平和のために何をなすべきかを考える必要があるのではないだろうか。

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