日本を取り戻そう、まず「空」から。

米軍三沢基地(青森県三沢市)所属F16戦闘機のコックピットからとみられる「超低空」での飛行映像が動画共有サイトに投稿されている問題で、同基地の米空軍第35戦闘航空団は毎日新聞の取材に対し、基地所属の空軍パイロットによる飛行訓練の映像とした上で、一部の飛行について最低高度基準を下回る「500フィート(約150メートル)以下」だったと認めた。今後は「飛行規則を守る」とした。
 27日付の電子メールによる回答で、飛行訓練について「安全に、空軍の規則に従って実行された」と強調した。一方で「ある一定の部分は、日本で米軍が飛行する際の最低高度500フィート以下で飛行している」と認め、「全パイロットが日本における飛行規則を守るよう適切に対処していく」と結んだ。映像が投稿された経緯などは答えなかった。
 飛行映像は約11分で、米軍関連の動画サイト「USAミリタリーチャンネル」に2日公開され、視聴回数は28日現在22万回超。民家の形がはっきりと分かるほどの高度で飛行したり、岩手県が設置・運営する「高森高原風力発電所」(同県一戸町)とみられる場所で羽根を支える柱と柱の間をくぐり抜けるようにして通過したりする様子が映っている>(以上「毎日新聞」より引用)

 事業用であれ自家用であれ、飛行機を操って自由に空を飛ぶことは禁じられている。1回の飛行距離が5nm(約9㎞)以上及び管制圏内の飛行においては、自家用・事業用に問わず全て空港事務所へ事前に飛行計画書を提出(フライトプラン ファイル)し許可を受けなければならない決まりだ。それでは管制空域外から飛び立てば飛行計画を提出しなくて良いのか、というとそうだが、飛行場外申請を管轄空港事務所へ申請し許可を受けていないと、どんな航空機も離着陸は出来ない。
 事前に航空許可申請を行ったさいに、低空でのアクロバット飛行を楽しむかのようなフライトプランを提出していれば許可されないのはいうまでもない。しかし米軍であればそれが許可なく出来る。なぜなら空域を米軍が勝手に設定しているからだ。

 日本の空は米軍が優先的に飛べるように「空域」が設定されている。首都圏の上空に日本の飛行機が自由に飛べる余地は殆どない。直線上に並ぶハワイの米空軍ヒッカム基地・厚木基地・横田基地からもっとも短時間で朝鮮半島に到着できるよう,日本上空に米空銀僣称の「回廊(コリドー)」を確保するためであった。それが現在に至るまで日本に返還されることなく,米軍がそのまま所有しているからだ。
 沖縄でヘリコプターの窓が窓枠ごと小学校の校庭に落下して物議を醸したことがあった。もちろん沖縄の空も米軍が設定した空域だらけだ。しかし米軍であろうと本国では環境保全の見地から野鳥や蝙蝠の生息地域上空を飛ぶことは禁じられている。もちろん小学校のみならず、公共施設の上空を飛ぶことも禁じられている。そうした意味では日本の子供たちは米国の蝙蝠以下ということになる。

 日米地位協定は世界で最も駐留米軍に「配慮」した内容になっている。ありていに言えば「治外法権」を米軍に認めた占領軍の地位を米軍に保証している屈辱的な条約だ。そうした日米関係が「対等」な軍事同盟と呼べるだろうか。
 安倍氏をはじめ、歴代の日本の総理大臣は日米の関係を対等なものにすべく少しでも努力したのだろうか。日本の防衛のために米軍が駐留しているのなら、敵と目されている中・露に近い日本領土に基地を置くべきだ。なぜ首都圏に空軍基地だけでも立川、厚木、横田と三ケ所もあり、海軍も横須賀を第七艦隊の母港としているのか。いわば日本の首都は米国が占領を決めれば一瞬で制圧できるような基地配置になっている。そうした先進独立国が日本以外にあるだろうか。

 日本を日本国民に手に取り戻そう。日本の防衛は日本国民が行うことを憲法に明記し、米軍には日本からお引き取り願おう。今すぐに日米関係まで反故にする必要はないが、日本を日本国民の手に取り戻さなければならない。いつまでもGHQ体制のまま、日本は米国の支配下に甘んじているつもりなのだろうか。
 まずは「空」から日本国民の手に取り戻そう。

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