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��南スーダンで2016年7月、政府軍と反政府勢力の大規模戦闘が起きた際、国連平和維持活動(PKO)に派遣中の陸上自衛隊部隊が、通常武器を持たない隊員も含め全員に武器携行命令を出したことが22日、分かった。派遣隊員は当時を「戦争だった。部隊が全滅すると思った」と証言。PKO参加には「紛争当事者間の停戦合意」など5原則を満たすことが条件で、政府は当時「武力紛争ではない」と説明していたが、参加の根拠が崩れていた可能性が強まった。派遣隊員や防衛省幹部が明らかにした。

南スーダンPKOで武器携行命令が明らかになるのは2例目>(以上「共同通信」より引用)


 なぜ当時の稲田防衛相は南スーダンに派遣した自衛隊の日報を国会に提出できなかったのか。それは戦闘に巻き込まれる危険性が極めて高いナマナマしい現場の空気が記載されていたから、日報を受け取った防衛省が稲田氏に報告しなかったばかりか「日報」を隠蔽したからだ。

 そうした状況が「文民統制」を前提条件とした自衛隊の存在を憲法違反としない理由としていた事に反するのは論を俟たない。明らかな文民統制違反であり、憲法違反の自衛隊派遣だったといわざるを得ない。


 こうした状況が組織として変更されない限りいかなる理由であれ自衛隊の海外派遣はあり得ない。本来なら「モリ カケ スパ」などといった官邸の暴走案件よりも、日本を戦争の巻き込むかもしれない文民統制なき自衛隊の海外派遣を決めた安倍内閣の退陣理由になるべきだ。

 なぜマスメディアは大きく報じないのだろうか。元来、自衛隊の活動報告書たる「日報」が防衛省のみならず官邸・総理大臣に日々上がってきていないことを疑問視すべきだ。それが正式な公文書の体をなしてなくても自衛官が現場を報告する「文書」を公文書の第一級報告書として防衛省と同時に現地自衛隊部隊から配信されるべきだ。


 そうした文書報告系図を改善すべき立場に自衛官から国会議員になったイラク派遣部隊の髭の隊長はあるはずだ。解説者然としてテレビに登場するなど飛んでもないことだ。彼は自衛隊員の命を守るべき隊長として帰還すればすべての任務から解放されたとでも思っているのだろうか。髭の隊長と持て囃されてタレントにでもなったつもりなのだろうか。

 彼の後輩たちは彼の「無作為」により丸腰で南スーダンの戦闘地域へ派遣された。幸いにして死傷者が出なかったから良い、というものではない。自衛官から国会議員になったと同時に「文民統制」する側に回った、という立場が彼は理解できてないようだ。彼は自衛隊ごっこをしていたわけではないだろう。


 緊張感なき自衛隊員は危険だ。それは暴走するから他者にとって危険だというだけでなく、自身の命を守るためにも危険だ。そうした簡明なことがすべての自絵隊員及び防衛省職員に解らないことはないだろう。

 路上で野党国会議員を「亡国」呼ばわりした防衛省幹部がいたようだが、彼の緊張感なき暴走こそが最も危惧するところだ。彼らは一般国民と異なり大量市民を虐殺できる重武装している武装組織だ。だからこそキチンとした文民統制が何よりも必要なのだ。文民統制なき防衛省と自衛隊の危険性を改めて書き記す。



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