真相解明のためにはすべての関係者から証言を訊くべきだ。

<学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で、学園の籠池泰典前理事長=詐欺罪などで起訴=と野党議員が23日に接見したことについて、政府・自民党からは籠池被告の接見に関し「何が明らかになるのか、極めて疑問だ」(自民・柴山昌彦筆頭副幹事長)との声が相次いだ。政権は「籠池氏はころころ言うことを変える人物だ」と信ぴょう性を否定することで、政府側の主張を補強しようと狙う。閣僚経験者の一人は、「接見は野党のパフォーマンスに過ぎない」と冷ややかな表情を浮かべた。



 自民党は23日、改ざん問題の調査プロジェクトチームの第2回会合を開催。座長の柴山氏は、籠池被告が詐欺事件の被告だと記者団に強調する一方で、佐川氏の喚問では「なるべく真相究明につながる質疑をすべきだ」と歯切れが悪かった。



 政府・自民は佐川氏の喚問で問題に「一区切り」をつけ、責任論が首相や昭恵氏らに及ぶのを防ごうと懸命だが、世論の批判が収まる見通しは乏しい。公明党の山口那津男代表は23日の党会合で「国会がきちんと実態解明に挑み、それを成し遂げたと言えるような議論を展開したい」と強調してみせた>(以上「毎日新聞」より引用)


 犯罪の真理究明には証拠や関係者から証言を聴取する方法しかない。一方の当事者籠池氏は半年以上も拘置所に拘留されて発言の機会を奪われている。

 もう一方の当事者・官僚たちは事情聴取こそされたようだが身柄は拘束されていない。そして被疑者と疑わしい総理夫婦とその側近たちは事情聴取すらされていない。真理究明のためにはすべての関わった人たちから証言を聞き、ジクソー・パズルのピースを合わせるようにその整合性を突き詰めていくしかない。パズルが完成した時に真理がそこに表れる。


 籠池夫妻を半年以上も拘留している「理由」は証拠隠滅の恐れがあるからだ、というが、その理由は不可解だ。なぜなら籠池氏の住居や学校法人は検察が家宅捜査して無数の段ボールに証拠品を押収して持ち去り、隠滅すべき証拠が残っているようには思えないし、残っていたとしたら検察の捜査陣が甘々の素人ということでしかない。

 人権侵害の疑いの濃い長期抑留は直ちに止めるべきだ。籠池氏はまだ公訴すら行われていない「被疑者」の段階だ。籠池氏の人権は尊重されて然るべきだ。


 検察当局が世間から隠している籠池氏と接見するのは当然のことだ。権力者と三位一体と化している三権は「政治案件」に関して碌なことをして来なかった。検察は田中角栄氏に関してもそうだったし、小沢一郎氏に関しても結果として無実な「被疑者」を犯罪者という世論操作を行い政治の舞台から葬ってきた。

 籠池夫妻を拘置所に長期拘留しているのは何のためか。国民は「証拠隠滅の恐れがあるから」とする検察と裁判所を信じていない。彼らは政治権力と三位一体だと知っているからだ。日本の三権分立は中学校の社会科科目の中にしか存在していない。


 日本国憲法に照らし合わせれば籠池氏も佐川氏も安倍夫妻も平等だ。彼らは学校法人の関係者と行政機関の責任者と内閣総理大臣と立場を異にしているに過ぎない。基本的人権に関しては全く平等だ。

 だから平等に彼らの証言は扱われなくてはならない。籠池氏は「詐欺師だ」と断定した安倍氏が「詐欺師」でないと誰が言い切れるだろうか。少なくとも安倍氏はアホノミクスをアベノミクスだと主張していることに関しては詐欺師だ。二年以内に2%の物価上昇を実現する、と言っていた政策に関しても、安倍氏は詐欺師だ。


 日本国憲法を「解釈改憲」して数々の違憲立法を働いた安倍氏は権力を恣に利用して立憲主義を破壊した稀代の大詐欺師だ。彼こそが司法により裁かれるべき国賊だ。

 森友疑惑に関して、関係者すべてから事情聴取するのは捜査の常法だ。当然佐川氏だけで終わらせては真相解明に繋がらない。関わったと思われるすべての人から証言を得なくては正確な全体像は浮かび上がらない。それを阻止する者がいるとすれば、その者たちかその者たちと近しい人物が真犯人だ。



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