aiが支配する社会はフィクションに過ぎない。

 最近日常会話でもAIにより人間がコンピュータに支配される社会が訪れるのではないか、という人が増えている。それはチェスや将棋で人間がコンピュータに負けだしたことから、そうした思いを抱く人が増えてきたのだろう。
 しかしチェスや将棋を考え出したのは人だ。つまりコンピュータが人に勝ったとしても、あくまでも人が与えた条件下で最良の選択を瞬時に演算しているに過ぎない。そうした単純に演算する能力ではコンピュータは人を遥かに凌駕している。

 社会でも条件を与えた環境下で最適な選択をするのはコンピュータに敵わないだろう。たえば配送システムの構築とか、刻々と変化する渋滞情報を与えた条件下での最適なナビゲーションを行うのはコンピュータの独壇場だろう。
 しかし配送システムの必要性をコンピュータに打ち込んだのは人間だ。いやそもそも配送そのものが必要としているのは人間だ。コンピュータは電気と空調さえあれば配送システムは彼には不要だ。

 AIが人間を奴隷として使役する社会、というのはフィクションだ。なぜなら電気を作っているのは人間が必要としているからだ。この社会を作っているのも人間がよりよく生きるために必要だからコミュニティーを形成しているに過ぎない。
 それが本末転倒して欲望を巨大化しているのが誇大妄想に憑りつかれた権力者や独裁者たちだ。彼らは自分たちの利益を生む利権構造を守るために社会が存在し、国民が存在していると勘違いしている。

 金正恩氏は北朝鮮国民の幸せのために核やミサイルを開発しているのではない。米国が核兵器や世界を制圧する巨大空母打撃群を11コも保有しているのは米国市民を守るためではない。それは軍産共同体の利権構造を守るためだ。そして北朝鮮に「最大の制裁」と称するイヤガラセを安倍氏がやっているのは米国の軍産共同体の尻馬に乗っているからだ。
 日本のマスメディアに上記のような解説記事が皆無なのは彼らが無知・蒙昧だからではない。彼らはすぼーさーを大事にし、彼らの利権構造を守るために現行テレビ電波行政が壊れることを恐れているからだ。つまり利権構造の維持に汲々としているに過ぎない。

 AIが人間を支配することはあり得ない。なぜならAIを動かすプログラムを書くのは人間だからだ。AIの思考回路に与える条件も人間社会を前提とした条件だからだ。
 たた注意すべきはAIを利用して個々人の細部に至るまで管理する徹底した管理社会を実現し、個々人を政府が管理する社会が到来する危険性を忘れてはならないひとだ。道路管理システムでを利用すればすでに誰がいつどの道を自動車を運転して通過したかは瞬時に知ることが出来る。あらゆるビッグデータを結合して国家全体を包含する巨大システムを組めば、政府は個々人のプライバシーを完全に掌握できるだろう。それこそが究極の管理社会だ。

 AIが人を支配するのではなく、巨大化した欲望に憑りつかれた誇大妄想狂の権力者がAIを利用して人を支配する危険性の方が遥かに大きい。現在ですら、日本のマスメディアは絶対に原始データを示さない「世論調査」により安倍政権の支持率が44%もあると報じている、この怖さを感じていない人は既にマスメディアの支配に取り込まれている。そのようにして人は他者の支配を受け容れていくのだ、この危険性の方が現実的だ。


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