火山列島・日本の火山活動の危険を忘れてはならない。
��陸上自衛隊員やスキー客ら12人の死傷者が出た草津白根山の本白根山の噴火から一夜明けた24日、県内では、負傷者が搬送された病院で治療を受けるなど緊迫した状況が続いた。黒煙や噴石などで「銀世界」は灰色に染まり、救急隊員や負傷者は恐怖のどん底に突き落とされていた。再び噴火が起きる可能性も消えず、予断は許さない>(以上「産経新聞」より引用)
2014年9月27日に起きた御岳山噴火による58人が死亡、5人が行方不明という惨劇から日本全国の火山監視が強化されたはずではなかったのか。それが白根山では予測できなかった、という報告がなされたが、余りに杜撰というしかない。
予測できないのが火山活動だが、白根山でも二年前から火山性の微震はあったという。それならマグマが直接噴出しないまでも、マグマ上昇による水蒸気爆発の危険性は十分に予測できたはずだ。またしても犠牲者が出たことに痛恨の思いだ。
今更指摘するまでもないが、日本は火山列島だ。全国各地に噴火した火山の痕跡が残り、温泉地が至る所にある。それは取りも直さず、日本列島の地下では活発な火山活動が展開されている証だ。
いつ何処が噴火してもおかしのない。特に噴煙を上げている桜島や阿蘇山などは最高危険度の火山だろう。噴煙を上げてなくても白根山のように突如として蒸気爆発程度の噴火なら全国のどの休・活火山でも起きうる。
危険なのは噴火による噴石だけではない。火山性毒ガスの噴出にも十分に気を付けるべきだ。そして何よりも火山の河口付近に近づかないことだ。
スキー場のゲレンデから100メートルほどの直近で爆発があったようだが、火口湖なども観光資源として活用するのを自粛して、登山客に危険性を周知させることが必要だ。
登山ブームとかいって、多くの老人が山へ行くようだが、若さを誇るのは何も体力や肉体だけではない。健全な国体に健全な精神が宿る、という格言は身体障碍者を馬鹿にしている。
たとえ登山するにしても、何も山頂を目指す必要はない。ましてや河口を覗きに行くなどというのは悪趣味以外の何物でもない。なだからかな丘陵や山野をワンダーホーゲルするのも楽しいものだ。そして体に急変ある時はいつでも助けを呼べる。危険から身を守る生活を心がけよう。