戦勝五ヶ国は「核クラブ」でもある。

��ロシア外務省のザハロワ報道官は28日、日本が北朝鮮の脅威に対抗するため米国製の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備を決めたことについて、日ロ関係に悪影響を与えると発言、米ロの中距離核戦力全廃条約にも違反するとの認識を示した。

 同報道官は定例会見で「こうした行動は、ロシアと日本の軍事的・政治的信頼醸成を優先する姿勢と全く矛盾する。残念ながら、平和条約締結交渉も含め両国関係のムード全体にマイナスの影響を及ぼす」と発言。

 「米国が事実上、日本の支援を得て、中距離核戦力全廃条約にまた1つ違反したことを意味する」と述べた>(以上「ロイター」より引用)


 日本のイージスシステムはロシアが米国を攻撃するICBMを監視し撃墜する機能も持つことから上記記事になったのだろう。元々イージス・アショアは北朝鮮が発射する米国本土向けICBMを監視し、高高度に達する以前に日本が撃墜することを期待されて、日本の予算で建設する施設だ。

 当然、中国が米国本土攻撃用にICBMを発射した場合にも萩に建設されるイージス・アショアは探知するのにも有効だろう。だが中国は今のところイージス・アショア建設計画に対して反対を表明していない。


 しかしいずれにせよ、日本の防衛とは関係のない話だ。北朝鮮から中距離ミサイルで日本を攻撃する場合、発射から数分程度で日本に到達する。ミサイルを確認してから地対空迎撃ミサイル基地へ情報を伝達し、ミサイル基地のレーダーで北朝鮮のミサイルを補足して迎撃ミサイルで迎撃するのは時間的に殆ど不可能だ。

 つまりイージス・アショアは米国本土ミサイル防衛用の施設といっても過言ではない。むしろ米国本土をミサイル攻撃する場合は日本のイージスシステムを破壊しなければならない。日本が米国本土ミサイル攻撃の弾除けとして使われるのを自ら申し出ている、という結論になる。


 北朝鮮が核を持ったとして、日本にどれほどの関係があるというのだろうか。既に狂気じみた反日国家・中国は日本の主要都市へ照準を合わせた数先発の核弾頭ミサイルを配備しているという。

 ロシアも核弾頭ミサイルで日本の主要基地へ向けて狙いを定めているという。彼らが日本を破壊する核ミサイルを発射すれば米国が核ミサイルで報復してくれるから日本は中国やロシアの核ミサイルから守られている、と日米同盟信奉者たちは宗教のように信じている。


 かつて日本を核攻撃したのは米国だったという事実を忘れたのだろうか。米国は日本の非戦闘員・市民を大虐殺するために、そのために製造した「焼夷弾」で東京や全国の都市を焼き払い、そのついでに市民を機銃掃射し、広島と長崎に非人道的兵器の原子爆弾を投下した。米国はジコチューのためなら手段を択ばないならず者国家だ。

 いや国連の安保理常任理事国を自任している「戦勝国クラブ」の面々は同時に核兵器を保有する核クラブでもある。その五ヶ国に加わったのがインドとイランとパキスタンにイスラエルの四ヶ国だ。さらに北朝鮮が加わった、というのが現在だ。核を保有する「戦勝国クラブ」が他国に対して「核非拡散」を強いて、どれほどの効果があるというのだろうか。


 核兵器製造技術は先の大戦中に確立され、戦後に出来たテレビやPCよりも古い技術だ。決して最新技術で先進諸国でなければ造れない高度なものではない。他国を侵略してすべての富を奪いたい、他国を武力で制圧して他国民を奴隷として使役したい、と考える狂気の支配者が現れたなら、彼は核兵器を手に入れたいと思うだろう。

 そうした悪魔の誘惑からすべての人類が解き放たれるまで、人類は地球滅亡の淵に立たされ続ける。私たちは地球丸ごと破滅させられるスイッチを狂人が持つ、罰ゲームの中で生きている。


 すべての核兵器は全人類の敵だという認識を核クラブや核クラブに憧れて核を保有した馬鹿な国々の支配者たちが自らの愚かさに気付いてすべての核を全廃するまで、人類は狂気の世紀を生き続ける。

 日本も安倍自公政権により核クラブのロシアン・ルーレットの一員に加わろうとしているように見える。少なくともロシアはそう見ている、というのが上記記事の内容だ。



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