予算委員会、与党国会議員の質問は聞くに堪えない。

 与党国会議員も質問がある、と主張して大幅に増やした与党国会議員の質問のいくつかを聞いた。そして与党国会議員諸氏が安倍内閣の国会軽視・官邸暴走政治に対して、微塵も危機感を抱いていないのが明らかになった。
 指摘するまでもなく、本来なら内閣が国会に提出する予算案は自民党の政調や総務で揉んだはずだ。だからだろう、補正予算案に対する質問は殆ど何もなく、ただ野党が対案や修正案を示して審議しないで反対するだけだとか、実に下らない「質問」を繰り返していた。

 何度でも繰り返すが、反対も対案だ。何も政府提出の議案を修正したりするのが「正しい」審議ではない。それは条件を付した賛成に過ぎず、「反対」ではない。例えば「原発再稼働反対」が「県発再稼働」に対する反対であり、対案だ。
 今日も福井県知事が県内の原発再稼働を容認したが、それは安倍内閣が国民に示した「国難」の一つ、北朝鮮の危機対応として相応しくないものではないか。日本海側の原発目掛けて通常弾頭のミサイルで飽和攻撃すれば原発は破壊され、日本が放射能まみれになるのは明らかだ。

 TPPに関する自民党女性議員の質問に関しても、農業産品の関税がゼロになれば日本の農業は甚大に影響を受けるのではないか、との質問も政府の7年間の完全実施まで農業対策をキチンと行う、という答弁で納得するという茶番で濁した。
 具体的・永続的な施策なくして農産品の関税を撤廃するとは狂気の沙汰だ。一年限りの予備費対応では何ともならないし、政府が農家の所得補償を行って日本の食糧安全保障を国として守り抜くという姿勢を示すこともなく、女性議員は通り一編の質問で次へと移った。

 与党議員の質問はすべてがかくの如きだ。突っ込みもなければ問題提起もない、聞くに堪えないものばかりだった。日本の食糧安保が危機的な状況に陥っていることに関して問題意識絶無の与党議員諸氏には何ら期待できない。
 商品農産品と食糧農産品とを識別すらしない議論には呆れるばかりだ。主要穀物種子法を廃止した問題を誰も突っ込まない与党議員には国民の食糧安保と真摯に取り組んでいるのか甚だ疑問だ。こんな低次元な質疑を延々と聞かされる与党議員による質問時間はまったく無駄だと断定せざるを得ない。


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