「憲法改正反対」「戦争法廃止」こそが保守だろう。
希望の党が民進党が掲げていた「憲法改正反対」「戦争法廃止」と齟齬がないと議員総会で確認したという。それを以て希望の党がリベラルだと評するの間違いだ。
リベラルとは現状を変革することで、保守とは従来の社会や制度を維持することだ。従来の日本国憲法を維持し、自衛隊を海外へ武器携行で派遣するのに反対するという、従前の自衛隊のあり方を変えないというのも保守だ。
安倍自公政権やその補完勢力が主張する「戦争の出来る普通の国」に日本を変革することがリベラルだ。若者が日本を現状から国家のあり方を根本から変えようとする安倍自公政権を支持するのは現状の日本社会を変革したいからではないはずだ。
安倍自公政権を若者が支持するのは餓鬼大将に服従して付いて行く似非ワル・ヤンキーたちの心理と同じではないだろうか。彼らの経験の浅さから米国が飛んでもない「戦争大好き国家」だという認識が薄いから、米国ポチの安倍自公政権が導く日本の未来の恐ろしさが解らないのだろう。
安倍氏が御用マスメディアを総動員して北朝鮮のICBM開発実験の脅威を煽っているのに対して、ICBMは米国に対する脅威であって、日本に対する脅威は中距離ミサイル・ノドンで現実のものに1989年からなっていることにマスメディアや評論家諸氏が言及しないから、若者たちは無垢(英語で無垢innocentとは無知という意味もある)素直に北の脅威が増大していると単純に思い込まされているだけだ。
韓国はさらに朝鮮戦争以来半世紀以上も前から北の脅威と日常的に向き合ってきた。昨日や今日のことではないから、何で米国が急に騒ぎ出したか戸惑っているくらいだ。日本も20年近くも前から北のミサイルの脅威にさらされて来たが、当時から安倍氏はJアラートを鳴らしたり、危機が迫っているからその前に解散総選挙をする、といったことが一度でもあっただろうか。
現状のバカバカしいマスメディアぐるみの世論誘導・操作を少しも怒らない日本国民は一体なんだろうか。政権がつく大嘘に日本国民は寛容で、騙された振りをすることに慣れきっているのだろうか。ついには言葉がひっくり返って、リベラると保守が入れ替わっても、日本国民は一切問題に思わないほど不感症になってしまったのだろうか。