安倍氏の外交の成果は外国要人をファーストネームで呼ぶだけで、中身は何もない。
トランプ大統領も「ドナルド」とファーストネームで呼び、プーチン大統領も「ウラジミール」とファーストネームで呼ぶ。それほど親しいのなら然るべき外交の成果が上がっているのか、というとサッパリだ。
米国との関係は相も変わらず当てにならない「日米同盟」関係を維持するためにポンコツで高価な米国製兵器を爆買いさせられている。ロシアとの関係は「北方領土が帰って来るゾ」と思わせた山口招待は空振りどころか北方領土は日本から益々遠ざかった。
ドイツのメリケル首相もファーストネームで呼んでいるようだが、散々ロシア制裁の抜け駆けを行ってきた日本に対してメリケル氏は極めて冷淡だ。そして北朝鮮制裁で欠くことのできない中国・習近平氏との関係は依然として冷え切ったままだ。
安倍氏は彼が二度目の首相に就任して以来、何度政府専用機を世界へ飛ばして、幾ら札束を切って漫遊先の諸国に「援助」を申し出たことだろうか。しかし、その成果ははかばかしくない。
安倍氏は米国の1%と約束したTPPの米国を含めた成約を目指して、今は米国抜きの11ヶ国と暫定的なTPP成約に向けて協議を重ねている。安倍氏はジャパンハンドラーとの約束を極めて忠実に遂行している。
日本の首相にして日本を亡くす米国の1%の世界戦略に乗っている安倍氏は「亡国政治家」だ。グローバル化は世界を股にかけた経済植民地化に他ならない。
今度の選挙はチマチマとした公約は必要ない。大局的なグローバル化か反・グローバル化かの対立軸で争う選挙だ。安倍氏が憲法を無視して「戦争法」を制定したのも「共謀罪」を制定したのも、すべてはグローバル化の一環だ。
グローバル化を推し進めているから安倍氏は福一原発の原子炉メルトスルーと深刻な放射能漏れにも懲りず、原発再稼働と原子炉の世界への売り込みのセールスマンを果たしている。まさしく愚かさもここに極まったというべきだ。
安倍自公政権を倒さなければ「日本が危ない」。何が何でも政治を官邸の安倍仲間から国民の手に取り戻し、国会が国会として機能する」立憲主義」を取り戻し、日本の労働者が労働に見合った賃金と安定した生活を手に出来る「国民の生活が第一」の政治を恢復しなければならない。