世界平和に対する日本の役割は米国のポチではない。

<防衛装備庁と米ミサイル防衛庁は22日、共同開発中の海上配備型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の発射試験を米ハワイ沖で行った。米イージス艦から発射し、弾道ミサイルに模した標的を撃ち落とそうとしたが、迎撃は確認できなかった。今後詳細なデータの解析を進める。海上での発射試験は2月に続き2度目で、前回は成功していた。

 SM3ブロック2Aは従来型より高い高度での迎撃を目指しており、平成33年度の配備に向け日米が共同開発を進めている>(以上「産経新聞」より引用)

 日本も米国からイージス艦を購入してミサイル迎撃システムで日本本土を北朝鮮のミサイル攻撃から守る、としている。しかし当初からミサイル迎撃システムはそれほど有効ではない、とする批判があった。
 米軍もミサイル迎撃システムの成功率は80%台としているが、いやミサイルそのものは破壊できても核弾頭が生きている場合が多く、実質的に成功率は10%台ではないかと批判されていた。そうした中で今回の迎撃実験失敗は配備を進めている政府と防衛省にとって大きな痛手だ。

 現在、日本をミサイル攻撃すると明言している国は北朝鮮だけだが、日本全国各地に照準を合わせたミサイルを大量に準備している国はロシアと中国だ。両国とも核弾頭を搭載している。
 日本はいつ何時、核ミサイル攻撃を受けるかわからない状態にある。その両国とも国連の「安保理常任理事国」だというから笑わせる。世界平和を祈念すると謳っている国連のわずか五か国で構成される「安保理常任理事国」の内二か国が日本に核ミサイルを向けて、いつでも発射ボタンを押せる状態になっている。それで国連は世界平和を実現する意思があるのだろうか。

 北朝鮮の身に迫ったミサイル攻撃の危機は現実だ。独裁権勢欲にかられた金正恩氏が何時ミサイル発射ボタンを押すかも知れない。何しろ日本政府はマトモな話し合いどころか訪問すらしていないのだ。
 安倍氏は政権就任時に「私の政権で拉致被害者を全員取り戻す」と口先で約束したが、一歩たりとも拉致問題が前進していない。ましてや北朝鮮の核開発やミサイル問題に関して北朝鮮当局と話し合うなど論外の状態だ。

 核ミサイル攻撃を前提としたミサイル迎撃システムが防衛に有効でないとすれば、日本国民の安全を保障する防衛は不可能ということになる。それなら日本国民の安全を一義的使命とする日本政府は何をすべきかは明らかだ。
 北朝鮮のミサイルを無効とすべく北朝鮮のすべてのミサイルを破壊する先制攻撃を行うか、北朝鮮と平和条約を締結して友好関係を築くかしかない。最も現実的な選択は北朝鮮と友好関係を結ぶことだろうし、国連は安全保障理事国が保有するすべての核兵器を廃棄することだ。

 地球を何万回も破壊する核兵器が地上にあふれている現状が狂気の沙汰でないとしたら何と呼ぶべきだろうか。人類は核戦争による滅亡の淵にいることを認識すべきだ。狂気に駆られたたった一人によって、地球は完全に破滅させられる状態にある。そうした元凶たちが安保理常任理事近と自称し「世界の安全を話し合っている」とは笑止千万だ。ミサイル防衛システム開発が完全でないなら、世界の権力者たちは核戦争を回避するために全力を注ぐべきではないだろうか。


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