文科相前次官を国会に招致して文科大臣と白黒つけさせよ。

<加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、文部科学省が内閣府から「総理のご意向」などと言われたと記した文書が明らかになってから、菅義偉官房長官らは文書の存在や内容に否定的な発言を繰り返している。松野博一文科相も省内調査の結果、「文書の存在は確認できなかった」としている。

 朝日新聞は17日付朝刊で、文書の存在を報じた。同日の国会で民進党が同様の文書を示して質問すると、松野氏は「確認をさせていただきたい」と答弁。菅氏は記者会見で「怪文書みたいな文書」と表現し、「総理からも一切指示はない」と内容を否定した。



 朝日新聞は18日、日時や出席者が特定された別の文書の存在も報道。名前が記された内閣府審議官は国会で問われたが、「内閣府として申し上げたことは一切ない」と答弁した。



 松野氏は19日、文科省内を調査した結果「該当する文書の存在は確認できなかった」と発表した。ただ、野党側は「職員が個人で使うパソコンのデータを調べていないため、調査は不十分だ」などと批判している



安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人加計(かけ)学園(岡山市)が国家戦略特区で獣医学部を新設する計画を巡り、文部科学省が特区を担当する内閣府から「総理のご意向」と早期開学を促されていたことを記録したとされる文書について、文科省の前川喜平前事務次官が「文書は本物だ」と周囲に語っていることが関係者への取材で分かった。同省は「文書の存在は確認できなかった」との調査結果を19日にまとめたが、野党側は真相解明を求め追及を強めている>(以上「朝日新聞」より引用)

 文科省の前川喜平前事務次官が「文書はほんもんだ」と周囲に語っている文書を菅官房長官が「怪文書だ」と記者会見で公式に否定し、松野博一文科相も省内調査の結果、「文書の存在は確認できなかった」としている。どちらかが嘘を言っているのは明らかだ。
 当然、議会に両者をよんで真贋対決させるべきだ。メールは本物だ、といっているのは前事務次官だけではない。獣医師会会長も安倍首相の(加計学園獣医学部開学への)圧力を感じたといっている。

 安倍氏が極めて個人的な圧力を文科省にかけて、52年間も新設を認めていなかった獣医学部を加計学園の申請を認めさせるようにしていたのは明らかだ。それが獣医の不足を補うためだとしても(実際に獣医師が不足しているか否かは統計資料の捕方により結論は異なる)新設を認めるか否かは所管官庁の権限に首相が立ち入るのは極めて異例だ。むしろ不都合というべきではないだろうか。

 菅官房長官は「出所不明の怪文書」だと記者会見で、公式の場で否定したわけだから、そのメールが正式な文書であったとしたら嘘を会見で述べたことになる。その責任たるや重大だ。
 政治が個人的な恣意により捻じ曲げられるなど、断じてあってはならない。しかし安倍自公政権は日本国憲法ですら「解釈」改憲してしまう野放図な立憲主義の見識を欠く政権だ。部署内のメールを怪文書にするなど朝飯前だろう。安倍氏が任命した松野博一文科相が安倍氏の意向を「忖度」して「なかった」とメールを否定するのも朝飯前なのだろう。それほど安倍自公政権は憲法を足蹴にし、国民を馬鹿にし、官僚を罵倒して恥じない政権だ。

 これでもマスメディアが安倍氏に国会議員辞任の大合唱をしないのはなぜだろうか。あるいは「寿司友」マスメディアが安倍自公政権の幇間として安倍氏の意向を「忖度」して政権批判をしないのだろうか。
 安倍自公政権以前には考えられない光景が日々繰り広げられている。いったいいつから日本という国はここまで劣化したのだろうか。


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