人は自分の観念で相手を見るものだ。

<文部科学省の天下り問題で引責辞任した前川喜平前事務次官(62)が在職中に通っていたとして注目を集めているのが「出会い系バー」だ。前川氏の言う通り「女性の貧困に関する実地の視察調査」ができるのなら、確かに意義は小さくない。夕刊フジ取材班も店がある東京・歌舞伎町へ実態調査に急行した。




 25日の記者会見で、学校法人「加計学園」をめぐり、獣医学部新設のための国家戦略特区指定に関し、「総理のご意向」などと記された文書が「確実に存在する」と強調した前川氏。会見では「出会い系バー」通いの事実も認め「女性の貧困について、ある意味実地の視察調査の意味合いがあった」と説明した。



 省庁の事務方トップでありながら、霞が関から歌舞伎町の夜の街に1人で転じ、文部科学行政の知見を深めていたという前川氏。「食事に伴ってお小遣いをあげたりしながら話を聞いたことはある」と、身銭を切ってまで仕事に情熱を傾けていたという。



 その前川氏が調査に赴いていたという出会い系バーは、男性が1時間あたり3500円を支払って入店し、店員に女性の紹介を依頼して対面するシステムで、男女間で交渉が成立すれば店外に出かけることができる。女性は店の出入りに際し、料金はかからない。



 週末の午後9時、40人程度が入れそうな店内には女性が7~8人おり、男性から声がかかるのを待っていた。前川氏と同年代とみられる男性が若い女性と会話を楽しんでいる。彼らも調査中なのか…。記者もストレートの黒髪が美しい女性と話をしたいと店員に告げると、すぐに隣の席に通された。



 「A子で~す」と自己紹介してきた女性への調査開始。20代半ばの都内に勤務するOLで、この1年半ほど週末は店に来ているという。他愛もない話が尽きると、間もなく「外に出ない? お小遣いは『5』で」と向こうから誘ってきた。連れ出し料が5000円ということらしい。



 店を出ると「ここにしない?」と提案され居酒屋チェーンに入った。ビールとレモンハイで乾杯した後、前川氏の話題になると、A子さんは「あー、あのオジサン、超常連だったよー」と言い、続けた。



 「半年前ごろまでは毎週末のようにみかけたね。いつも1人で来てたかな。手当たり次第にアタックするっていうより、じっくり品定めしてから女のコに声をかけていた感じ。私? んー、呼ばれたことあったかもしれないけど、覚えてないなー」



 調査時間は30分弱。記者から小遣い以上の金額を得られないと判断したのか、A子さんは「もういいかな?」といって席を立ち、再び出会い系バーへと消えていった。



 短時間で貧困問題の実態を解明するのは難しい。調査の最後、前川氏が貧困女性の調査目的だったと説明していることをA子さんに告げると、初耳だったのか、こう返された。



 「アハハッ! ぜってー、そんなわけないって。(女性と)ホテル行ってるよ!」



 意外な言葉だった。調査だと悟られないように巧みに普通のオジサンを装っていたのか。ホテル代がない貧困女性に夜を明かす場所を提供していたとの解釈も可能だ。前川氏に調査の成果についてあらためて聞いてみたいところだ>(以上「夕刊フジ」より引用)


 <前川前次官が、2016年10月に夜間中学についての小さな運動の集会での講演動画があろます。これを見れば、前川さんがまあマトモな人とわかります。官僚トップまで行く人だから主流秩序に乗っている面はあるわけで、権力闘争に強かった人とは思うし、闇もあると思うが、官僚のなかでは初期の志をキープしてのし上がったまれなタイプと思われます。

文科省という、相対的には金もうけ、政治・権力闘争の中心から少し距離のある役所という面もあります。

講演動画

https://youtu.be/OeRhnrEf30I

(以下にこれを紹介した毎日新聞記事も)

 

こうした夜間中学を作ろうという運動の集会で講演する人はましな人と思います。

 

自分は文科省の中では異端で居心地が悪く、来年は辞めているだろう。夜間中学に関して、文科省では、これまで年間100万円で調査していますといったアリバイ的な事業が行われていたけれども、お茶を濁してきただけで、みてみぬふりしてきた、まともに行政の対象として考えてこなかった。しかし、政治の力で夜間学校拡充連盟という超党派議員連盟ができ、そしてその中心メンバーだった馳議員が大臣になったのが大きかった。その時たまたま私が事務次官になったことが大きくてことが進んだといっています。

 

馳議員は「気は優しくて力持ち」、夜間中学や不登校、外国人の子供、LGBTなど少数派にやさしいとほめてます。人権の中心は個人の尊厳であり、それを実現するには教育を受ける権利だといっています。

以下に示すようにまあマトモな主張ですので、今回の加計学園の不正に対して、「文書がないことにされるのは認められない」という発言は信じられると思います。

 

この動画の30分過ぎが大事です。

教育では自ら考え自立して行動できる力を教えるのが大事。時々の政治権力に左右される教育になってはダメ。教育行政にかかわるものは常に心しておかねばならない。政治が教科書に書く内容を追加したり削除したりしてはだめ。自民党べったりではだめで政治に中立的でないとだめ。とんでもない人が首長になることもあるので、その人が全部教科書を変えてはダメで、洗脳してはでめ。戦前は洗脳だったので、其れに戻ったらダメ。などといっています。

 

教育を受けさせる義務が国にある、形式的に卒業証書を与えればいいのでなく、教育を受ける権利として教育を保証しないといけない、年齢制限はない。親の義務を免除猶予する、就学猶予や就学免除という制度はあるが、行政が押し付けるものではない。戦前の考えが残っている問題ある制度。子どもには教育を受ける権利があるのが原則。

 などとも話しています>


 上記2つのマスメディアの記事を読み比べて戴きたい。どちらが前川氏の真の姿を伝えているとお考えだろうか。世論誘導報道とは上記記事の最初の方を指す。なにしろ「夕刊フジ」は安倍御用マスメディアの産経新聞社の傘下だ。

 そうした「出会い系」バーに行っていたということをリークしたのは官邸だ。官邸が幇間マスメディアに書くように情報を漏らした。


 上記記事の2の方の下段に以下の続きがある。

< 前川さんは出会い系バーに足を運んでいたことを認め、通い始めたキッカケをこう話した。「出会い系バーはテレビのドキュメンタリー番組で知った。経済的に困窮した女性が朝まで居場所代わりに使ったり、そこで見つけた男性客に体を売ってお金を稼いだりしている実態は衝撃的だった。実際に生の声を聞きたくて足を運び始めた」

 

 多いときは週に1度のペースで店に通い、女性たちの身の上話に耳を傾けた。女性たちの多くが、両親の離婚や学校の中退を経験していることを知った。「この状態を何とかしなければという思いは、仕事の姿勢にも影響した。高校無償化や大学の給付型奨学金などに積極的に取り組んだ。私は貧困問題が日本の一番の問題だと思っている」

 

 前川さんは辞任後、二つの夜間中学校の先生、子どもの貧困・中退対策として土曜日に学習支援を行う団体の先生として、三つのボランティア活動をしている。最近、子どもたちに因数分解をわかりやすく教えるため、『とってもやさしい数学』という学習参考書も買った>


  菅官房長官が前川前事務次官を貶めるために「次官の椅子に連綿としてなかなか辞任しなかった」人物だと記者会見で披歴した。麻生財務相は「辞めた人の発言に私(財務相)がいちいち発言しないよ」と言っていたが、菅官房長官はわざわざ責任を取ってなかなか辞任しなかった人物だったと言及した。

 品格なき総理大臣の下に品格なき人材が集まった掃き溜めのような政権が安倍自公内閣だ。人は自分の観念で相手を見る。売春行為を恥じない連中は誰でも性行為を売買していると思う。それこそが下種だということが理解できないようだ。



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