なぜ安倍首相は東日本大震災政府主催の追悼式に出席しなかったのか。

<二万人を超える犠牲者を出した東日本大震災は十一日、発生から六年の日を迎えた。被災各地では早朝から人々がそれぞれの場所で大切な人に思いをはせた。東京電力福島第一原発事故の影響もあり、避難者は依然、全都道府県で約十二万三千人に上る。午後には政府主催の追悼式があり、発生時刻の午後二時四十六分を中心に犠牲者へ祈りがささげられた。

 津波で町長ら四十人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎前では午前八時すぎ、職員ら約四十人が黙とうした。平野公三町長は「職員の死を無駄にしないためにも、町民の生命を守る防災体制をつくっていく」と誓った。

 岩手、宮城、福島の三県では県警などが不明者の手掛かりを求め沿岸部を集中捜索。三十一人が行方不明の福島県浪江町では、馬場有(たもつ)町長が「家族のもとに早く返していただくよう、力をお借りしたい」と訴えた。

 震災の死者は一万五千八百九十三人、行方不明者は二千五百五十三人。避難後の体調悪化などによる震災関連死は三千五百二十三人に上る。三県では今も約三万三千人がプレハブ仮設住宅に暮らす。

 福島県の飯舘村など四町村では三月末~四月、放射線量が高い帰還困難区域を除き避難指示が解除されるが、帰還がどこまで進むか未知数だ>(以上「東京新聞」より引用)

 現在も被災者の12万人以上の人たちが各地で避難生活を送っている。東日本大震災はまだ復旧の途上にある。
 東電と政府は福一原発事故を少しでも小さく、影響が少なく見せようと帰宅困難地域を除いてここ一月以内に避難指示が解除される。同時に避難補助金が打ち切られ、住民は帰還するしかなくなる。

 しかし本当に「安全」なのだろうか。放射線量は間違いなく低下しているのだろうか。期間を促す地域全域で放射線量計測がなされたのだろうか。
 もし計測されたのなら詳細を公表すべきだ。そして「安全」に関しては複数の専門家のコメントも併せて掲載すべきだ。

 今もなお人が即死するほどの高濃度放射能を放出している福一原発が手付かずで放置されている現状で、避難地区が徐々に解除される理由が良く解らない。
 たとえ徹底した除染がなされたとして、事故原発は覆いが外されて放射性粉塵は風で舞い放題だ。原子炉の地下深くから噴出した放射性物質が原発周辺地域を日々汚染しているのではないだろうか。

 そして話題にすらならないが、汚染地下水は完全にコントロールされているのだろうか。秘かに海へ垂れ流しているのではないだろうか。
 原発事故に懲りずに再稼働を画策する連中は帰宅難民の暮らしを全力で支えているのだろうか。原発推進者たちが損害を与えた人たちに対して、いかなる対応をしてきたのだろうか。原発の広告塔となっていた人たちは、この六年間にいかなる態度をとって来ただろうか。

 私たちは「国策」という悪政に対しては勇気を持って拒否しよう。原発は決して「安全」で「安価な電力を発電する」発電装置ではない。
 日本国民はたかが発電装置の一つに過ぎない原発と心中しようとは思わない。子供や孫たちの未来に放射能汚染源の原発を残してはならない。

 昨日の東日本大震災の各地の追悼式に参列できなかった多くの人たちも、2時46分に立ち止まって黙祷をしたに違いない。その時、安倍氏は何処で何をしていたのだろうか。


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