国民洗脳番組が溢れているのは異常だ。

 我が家にはテレビがない。正確には2011年7月24日までテレビが映る受像機が三台もあったが、当日を以てテレビが映らなくなり、以後テレビはPCのモニターになっている。
 スマホは持っていないし、ガラケーにテレビ受像機能はない。カーナビのテレビも上記の日付を以て映らなくなった。だからといって何ら不便は感じない。ネット環境があれば十分だ。

 久し振りに昨夜テレビを視聴する機会があった。そこで番組名は知らないが、坂上某がMCを勤めてタレントや外国人たちが時事問題を論じるバラエティー番組を報じていた。
 たまたま視聴してみて驚いた。例えば「トランプは好きか嫌いか」といったアンケートをして、好きか嫌いかの根拠を聞く、というコーナーでのことだ。トランプ氏が「米国大統領として口汚く罵るから人格に嫌いだ」という意見があったり、「イスラム圏の七ヶ国からの入国を禁止したから嫌いだ」とか、「台湾の新総統と電話会談したから好きだ」とか、象の体を撫でて印象を述べ合うがごとくの議論に驚いた。

 政治をバラエティーで取り上げるのは必ずしも反対ではない。ただし、その場合は立場の異なる人たちを登場させて、十分に論拠を論述させる必要がある。
 坂上某がMCよろしく取り仕切ってインドネシア大統領の第三だか第四だか夫人の意見を聞いたりするのは自由だが、皮相な「好き」「嫌い」の議論は戴けない。政治は、ことに国際政治は「好悪の念」だけで語るべきではない。

 そして特に「危うい」と感じたのは「日本は米国に守ってもらっている」とその番組の常識であるかのように、登場していたすべての人たちの共通認識になっていたことだ。
 戦後70有余年の間、日本はいつ外国から攻撃されて米軍がその日本へ侵攻した軍と戦ったのだろうか。米軍は日本国内に駐留しているが、日本を脅かす敵国から日本を守っているのだろうか。むしろ日本から得られる米国の権益を守っているのではないだろうか。

 実質的に世界第二位の経済大国・日本の持つ科学技術や製造技術などのポテンシャルは大きい。それを米国は手放したくない、と考えている。
 手放さないためには日本に「米軍が必要だ」と思わせることだ。つまり日本を取り巻く近隣諸国と仲良くさせず、反目しあうように仕向けるのが米国の対日戦略だ。そうした基本認識もなく、「米国様が日本を守ってくれて有り難い」とMCたちが述べ合う下りにはゾッとした。こうした番組を通してジャパンハンドラーたちはGHQが刷り込んだ自虐史観から日本国民が目覚めないように集団催眠術を絶えず施しているようだ。

 こうした番組はなにも坂上某がMCを勤める番組だけではないようだ。他にも外国人や在日外国人を多く登場させて、日本のことよりも外国への「罪悪感」や「贖罪」意識を絶えず日本国民に喚起するかのような論調を繰り返しているようだ。いい加減、敵対するマトモな論客によるマトモな議論をテレビは真面目に放送すべきだ。国民洗脳番組の横行にはウンザリだ。


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