金正男暗殺の杜撰さから見える金正恩の危機感。

 連日金正男氏の暗殺報道に食傷気味だが、これほど犯人が次々と上がる「暗殺」も珍しい。北朝鮮が周到に準備して、暗殺のプロによる実行とは到底思えない杜撰さから何が見えるのか。
 それは北朝鮮の金独裁政権が実際は絶望的な危機感に苛まされていたということではないだろうか。金正男を首班に担ぐ「亡命政権」が近々樹立されるのではないかという危機感があったのではないだろうか。

 金正恩は北朝鮮唯一の支援国家中国に対しても「政権転覆」の疑惑の眼を向けて、中国と親交のあった叔父にあたる人物を銃殺に処した。そして「軍事強国」を実現するために核兵器の開発と進化を急がせ、それを運ぶミサイル開発を着々と行って来た。
 それも彼の危機感の現れであったのかも知れない。それにしても金正恩の行動は破滅的だ。決して冷静に外交カードを手にして、中国や米国と交渉していく覚悟も何もない、自暴自棄としか思えない。

 何処を味方として残し、何処を敵として対峙するのか、かを明確にすべきが「軍事強国」の肝ではないだろうか。中国まで敵視しては北朝鮮は三ヶ月として持たない。
 それなら開発したばかりの核兵器を使って、北朝鮮の生命線の石炭の購入を停止した中国を脅すのだろうか。北京に届くミサイルは既に保有している。しかし中国が本気になれば明日にでも北朝鮮の金独裁政権は殲滅される。

 米国はサンフランシスコから演習と称して西太平洋地域へ空母打撃軍を派遣した。岩国基地には平壌を攻撃出来る航続距離を有する最新鋭ステルス戦闘機16機を配備している。いつでも金正恩を「排除」できる態勢にある。
 中国は韓国と米国に対する「切り札」として北朝鮮の金独裁政権を支援してきた。しかし、それは中国のコントロールが効く北朝鮮であって、中国に刃向かう北朝鮮ではない。

 金正恩の所在場所は偵察衛星で丸裸になっているだろう。たとえ複数の影武者がいたとしても、米国の最新鋭ステルス戦闘機が地下壕にあるすべての寝床を攻撃するのは可能だ。
 中国軍は北朝鮮と国境の川沿いに大軍を集結しているという。コントロールの利かない独裁政権は中国も「排除」するだけだろう。そのXデーは刻々と近づいている。


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