小池氏は新党を立ち上げるのか、それとも安倍氏と手打ちして「都民ファースト」の会を都議会自民党の一派にするのか。

<勢いづく小池百合子都知事(64)に対し、打つ手のない自民党。とうとう、自民党都議2人が離党してしまった。離党した2人は、7月に行われる都議選では、小池知事が率いる「都民ファーストの会」から出馬する予定だ。この調子では、離党者が続出するのは間違いない。

 小池知事は、夏の都議選では全42選挙区に候補者を擁立し、単独過半数となる64議席を奪取するつもりでいる。

 危機感を強める安倍自民党は、“小池潰し”の奇策を考えているという。ズバリ、衆院選と都議選の“ダブル選挙”だ。

 つい最近まで「年内に解散はない」が、政界の共通認識だったが、小池ブームが終息しないため、風向きが変わりはじめている。意外にも、これまで「衆院選と都議選が近いのは困る」「最低でも3カ月は離して欲しい」と訴えていた公明党が、ダブル選挙を望んでいるという。狙いは、都議選を埋没させることだ>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)

 日刊ゲンダイの記事だから「眉唾」ものだと批判されそうだが、実際にそうした都議会・総選挙ダブル選の可能性が無きにしも非ずだ。なにしろ都議会で圧倒的多数を占めていた自民党がボロボロにされている。そうした状況を見れば「小池都知事も自民党員だから大丈夫」だといって放置しておくわけにはいかないだろう。
 何らかの対策を講じなければ自民党が東京都に築いてきた「権益」がすべて解消させられかねない。東京の予算規模からいえば、東京都における「権益」を手放すのは余りに惜しいと自民党は考えるだろう。

 総選挙と都議選がダブルになれば、小池氏は「都民ファーストの会」の位置づけを鮮明にせざるを得なくなり、自民党への配慮に苦慮することになる。いよいよ小池氏本人が自民党籍を離脱して「都民ファースト」党を立ち上げるのか、それとも自民党都議の一会派として自民党に埋没させるのか。
 小池氏の戦略として正念場を迎えることになる。いかなる立場で都議会選挙を迎えるのか、そして自身を支持してくれた都選出の自民党国会議員たちとの連携をどうするのか。自民党籍のある都知事として都下の選挙区へ出かけて自民党国会議員候補の応援をするのか。

 機を見るに敏な小池氏だから、そこは何とか玉虫色にして乗り切りたいだろうが、こと選挙に関して曖昧に済ますことは出来ない。この夏まで小池氏を支える都議会議員を切り捨てて新党を結成しないとしたら、小池氏の政治家としての命運はたちまち尽きるだろう。
 それかといって自民党と袂を分かつ度胸と勝算が彼女にあるだろうか。そして自民党と袂を分かつとして、小池氏は誰を頼るのか。ダブル選に打って出るとしたら、この夏が小池氏の正念場だ。


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