民進党議員のパワハラ疑惑に疑念が湧くが、
<稲田朋美防衛相は21日の記者会見で、民進党の後藤祐一衆院議員が防衛省の30代女性職員に威圧的な言動をしたとして抗議したことを明らかにした。会見での後藤氏に関するやり取りは次の通り。
--民進党の後藤祐一議員に対しレクチャーをした防衛省の女性職員が、議員からパワハラやセクハラを受けたということで職務に支障を来すような状態にあるという話がある。事実関係の確認と受け止めを
「その件については、夜にご指摘の議員の会館において女性の防衛省職員に対して脅迫、威圧的言動があったということで、防衛省からも抗議をしているところであり、現在、省としてどのように取り扱うのかを協議中でございます」
--抗議は議員に対してか。党に対してか
「省からは、当該議員に対して抗議をしたということでございます」
--どう受け止めているか
「あってはならないことだと思っています」
--セクハラもあったのか
「事実関係に照らして、それをどう評価するかの問題ですけれども、かなり脅迫、威圧的な言動があったという風に報告は受けています」
--職務に支障を来すような?
「そういった点も今しっかり確認をした上で対応を協議をしているということです」
--いつあったのか
「2月16日の夜」
--稲田防衛相は弁護士でもある。パワハラだと思っているのか
「今、ちょっと事実確認を進めているところなのでその評価も含めて、抗議はしているが、対応を協議しているところです」
--職員が会館へ説明か何かに行った際のことか
「そうです」
--抗議に対して、当該議員からのリアクションはあったのか
「謝罪はあったと聞いている」
--謝罪というのは職員に対する謝罪があったのか
「いや、抗議に行った防衛省幹部に対して」
--女性職員に対しては謝罪していないのか
「そこも、ちょっと確認は致しますが、もちろん謝罪するしないもそうですけれども、行為自体に非常に問題があると思っています」
良く解らないことばかりだ。防衛相職員の女性が何かを説明しに議員会館へ民進党議員の部屋を2/16夜に訪れたという。そこで何があったのか、パワハラらしきことがあったと件の女性職員が防衛省幹部に報告したという。
女性職員は何を説明しに民進党国会議員の部屋を訪れたのだろうか。そして、それは16日の夜でなければならなかったのか、翌朝ではなぜいけなかったのか。さらに、女性職員は一人で議員の部屋を訪れたのだろうか、なぜ二人以上で行かなかったのだろうか。
国会質問の事前聞き取りに行ったのか、それとも回答の補足説明に伺ったのか。だとしたら、なぜ「夜」でなければならなかったのか。
議員がセクハラではなくパワハラが行われたとする客観的な証拠があるのか。冤罪の可能性は100%ないのか。
防衛省は南スーダンの自衛隊から送られた日報を当初は廃棄したとして議会に提出しなかった。しかし実際には五年以前のものも日報は保管してあったというではないか。公務員は自身を守るためには平気で嘘を吐く。
民進党国会議員の部屋を女性防衛省公務員が夜に「説明」に訪れる、というのは良くあることなのだろうか。そうではなく、たまたまこの時期に民党の国会議員の部屋を訪れなければならない案件があったというのだろうか。しかも一人で。
上記記事の通り安倍自公政権の広報紙・産経新聞がさっそく喰いついたが、パワハラ事件はデッチ上げでないという確たる証拠でもあるのだろうか。
確たる証拠があるとしたら、それをまず明らかにすべきだ。民進党としてもその議員にしても名誉にかかわる事件だから、疎かには出来ないし、だからといって「疑惑」の段階で大騒ぎするのはマスメディアの暴力以外の何ものでもない。
自己防衛のために私たちは「ドラレコ」のように日々の行動と発言を自動録画する装置を持つ必要があるようだ。