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��2008年大統領選で「チェンジ(変革)」を訴え、黒人初の米大統領に選ばれたオバマ氏は「普通の人たちが物事に参加し、結束した時に変化は起こることを学んだ」と振り返り、「今もそのことを信じている。米国はよりよく、強い国になった。私をより優れた大統領にしてくれた」と国民への謝意を述べた。

 8年間の成果として、金融危機で悪化した失業率の改善や医療保険制度改革法(オバマケア)の実現、キューバとの国交回復やイラン核合意などを列挙。トランプ氏の台頭を念頭に、国内で顕在化する少数派に対する差別への懸念を表明するとともに「米国は(移民など)新参者によって弱まることはなかった。彼らは米国の教義を受け入れ、それを強化している」と多様性こそが米国の伝統的な強みだと強調した。

 一方、「民主主義は、当然視した時に脅かされる」と、民主主義堅持に取り組むよう国民に促し、米国がその価値観を持ち続ける限り「国際社会でのロシアや中国の影響力は、米国に及ばない」と断じた。

 支えてくれたミシェル夫人をたたえた際はハンカチで涙を拭う場面も。最後に「あなたたちには変革を可能にする力があると信じてほしい」と呼びかけ、「イエス・ウィー・ディド(私たちは成し遂げた)、イエス・ウィー・キャン(私たちはできる)」。大統領選のスローガンだった、この言葉で50分を超える演説を終えると、約2万人の聴衆から喝采が湧き起こった>(以上「西日本新聞」より引用)

 就任当初、オバマ氏は核なき世界の実現を目指すとして、その年のノーベル平和賞を受賞した。しかし彼の在任8年間に核軍縮は出来ず、むしろ北朝鮮の核武装化を将来してしまった。
 オバマ氏は「米国は世界の警察官を降りる」と宣言して、アフガンは勿論のことイラクの地上部隊を撤退させた。その空白を突くようにしてロシアはクリミア半島を併合し、中東にはISISというテロ武装集団が大暴れした。

 オバマ氏は「大衆」の支持で大統領に当選したかのように振舞ったが、実際はウォールストリートのエスタプリッシュたちが掻き集めた膨大な選挙資金によって、つまり米国の1%によって当選していた。
 だから1%の最大利益を実現するために、世界を緊張関係の継続に導いた。中東しかりで、南シナ海も中国の珊瑚礁埋め立てが完成するまで放置した。北朝鮮に対しても核開発やミサイル開発に対しても米国本土が直接的な脅威に晒されるまで放置した。

 愚かな日本政府は日本が北のミサイルの射程に入った段階ではそれほど大騒ぎしなかったが、北が日本を飛び越える大陸間弾道ミサイルを開発実験すると大騒ぎしだした。大陸間弾道ミサイルは日本の脅威ではないというのにも拘わらずに、だ。
 米国の1%は軍産政複合体を形成して、彼らの最大利益を実現するために先の大戦以後、一貫して世界から紛争が絶えないように仕向けてきた。オバマ氏もそうした系譜に連なる政治家の一人に過ぎなかった。

 日本でも自民党が一貫して米国の1%の御用聞きを果たしてきた。安倍自公政権も自民党の政権として忠実に米国の1%の御用聞きのDNAを受け継いでいる。
 世界に紛争を求めて「駆けつけ警護」を可能にする「戦争法」を成立させたのも自民党DNAの成せる業だ。

 オバマ氏の8年間は先の大戦以後一貫してきた米国の1%支配の最後の8年間になる。この20日に登場するトランプ大統領は偏った人事からトキッキーな政権になるだろうが、米国の1%の操り人形ではない。
 「アメリカ・ファースト」を強力に打ち出せば、米国を輸出相手国第一位の中国は崩壊を早めることになる。中国は既に銀行窓口で外貨交換を実質禁止しているが、300兆円あると豪語している外貨は本当のところ払底しているのではないだろうか。

 中共政府にポンコツ空母を遊弋させて悦に入っている暇はないはずだ。空母は既に過去の遺物で、現代戦ではあれほど巨大な標的はミサイルの餌食でしかなく、実践向きとは決して言えない。
 中国は平和でなければ即死する経済状態にある。石油も大半を輸入に頼り、GDPの30%近くを貿易で稼いでいる中国経済の貿易依存度はその倍を超えているだろう。つまり南シナ海であれ、戦争状態に陥って貿易が途絶えた瞬間に中国経済は大混乱に陥る。中国は「張子の虎」だ。それを異様に恐れる日本のマスメディアは異常だ。

 そうした中国を助長させたのもオバマ氏の融和策だ。少なくとも対中強硬策をチラツカせる次期トランプ政権は日本にとってプラスだ。
 トランプ氏は日本叩きを叫んでいるが、日本叩きなら歴代米国政権が日本に課してきた。ニクソンショックから繊維交渉、プラザ合意から鉄鋼交渉や自動車交渉と、交渉と名がつくが実質は日本叩きでしかなかった。

 今度トランプ氏がいかなる理由をつけて日本叩きを行おうと、既に日本も学習している。そうそう叩かれっ放しになることはないだろう。ただ安倍氏では叩かれてすぐに譲歩しそうで危険だ。是非とも政権交代すべきだ。トランプ氏の荒い鼻息と対峙して堂々と渡り合える政治家は日本に小沢一郎氏しかいない。


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