F35Bが米軍岩国基地に配備されるワケは
米軍アリゾナ基地を飛び立っていたF35B二機が岩国基地に着陸した。今後暫時到着して、最終的に米軍岩国基地に16機が配備されるという。
F35Bは改めていうまでもなく米軍最新鋭のステルス戦闘機で、米国本土以外で配備されるのは米軍岩国基地が初めてだという。なぜ米軍沖縄基地でなく、米軍岩国基地に配備されたのか。
F35Bの航続距離は1,670kmなので、作戦行動半径は900キロでしかない。しかし岩国と平城との距離は約800㎞だ。F35Bにとって平城を爆撃するのは作戦行動範囲ということになる。
なぜ沖縄でなく岩国なのか。しかも軍事機密から海外へ不出だったステルス戦闘機を「米軍岩国基地」に配備したのか。それは明らかに北朝鮮の金 正恩(キム・ジョンウン)氏に対する「殺害予告」ではないだろうか。
これ以上、弾道ミサイルを開発するなら米国は本気で金 正恩氏を暗殺することも辞さないというサインだ。しかしその反面、米軍岩国基地は北朝鮮のミサイル攻撃を受けるリスクを負ったことになる。
米国は日本の防衛のために米軍を日本国内の基地に駐留させているのではない。米国本土防衛のために米軍を割安割引のある日本の基地に置いているに過ぎない。
だが、そうした観点が欠落している日本のマスメディアの報道はまさしく平和ボケの能天気といわざるを得ない。