領土問題で安易な妥協や歩み寄りは未来に禍根を残すだけだ。

<今月15、16日の日露首脳会談で主要議題となる北方領土での共同経済活動について、両国政府が昨秋から協議を続けてきたことが4日、分かった。複数の日露外交筋によると、経済特区設置や合弁企業設立、日本国民が査証なしで北方四島を訪れる「ビザなし交流」の対象者拡大などの案が話し合われているという。ただ、日本側は主権が侵害されないことが前提と要求し、司法管轄権などを巡る立場の隔たりが大きいことから両国間の話し合いは難航。首脳会談では最終合意には至らず、「大筋合意」を目指すとみられる>( 以上「毎日新聞」より引用)

 北方領土の共同勝発などといったロシアに主権が残ったままの経済的援助は未来に禍根を残すだけだ。日本外交も大人になって、もっとクールな付き合いをすべきだ。
 日本がいかに善意に満ちた「持ち出し」をしたところで、ロシアは決して日本に感謝しない。むしろ軍事的に弱腰の日本が「貢物」をロシアにしたと勘違いするだけだ。もっと北方領土をロシアの軍事基地のミサイルを増強すれば日本はもっと貢ぐに違いない、と思うだけだ。

 北方領土にミサイル基地を建設したことが日本側に解った段階で、日本政府はさっさと手を引いて対ロ交渉をすべて打ち切るべきだった。ロシアとの窓口を閉じて日本に不利益は何もない。
 ロシアにとって海洋資源を日本に輸出する道が絶たれれば、極東のロシア経済にとって打撃だ。北海道の港に渡航してくるロシア船の入港をすべて禁止すれば、北方領土の暮らしは困窮するだろう。

 北方領土の維持がロシアのお荷物にならない限り、ロシアは北方領土の返還話に乗ることはない。欧米諸国がチェチェン制裁やウクライナ制裁をしている時期が安倍氏にとってチャンスだった。
 しかし彼はプーチン氏に暖かい手を差し伸べれば感激して北方領土を返還してくれるのではないかと、極めて日本人的な外交音痴の少女趣味を発揮した。制裁破りの日露融和策により欧米諸国から日本は顰蹙を買っているが、そうしたことを日本のマスメディアは一切伝えない。

 しかしプーチン氏は冷たく安倍氏を突き放した。取るべきものを取れば、ベトベト付き纏うストーカー外交の安倍氏は気持ち悪いだけだろう。これ以上安倍氏の「俯瞰外交」で日本人が世界でバカにされるのはゴメンだ。二度目の政権就任以来、一対幾ら世界にばら撒いて、一体幾らの効果があったのかを明らかにし、責任を取って一日も早い退陣を望む。


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