武力による支配は歴史的に必ず崩壊する。

<中国新疆ウイグル自治区の公式ニュースサイト「天山網」によると、28日午後4時50分(日本時間同5時50分)ごろ、自治区南部のホータン地区カラカシュ県の共産党県委員会が入る庁舎に4人が乗った車が突っ込み、爆発物が爆発した。1人が死亡し、3人がけがをした。国営新華社通信は車に乗っていた4人は警察に射殺されたと報じている。

 同サイトは「テロ襲撃」事件と報じているが、容疑者については詳しく伝えていない。イスラム教を信仰するウイグル族が多く暮らす自治区では、これまでたびたびウイグル族による警察や検問所などへの襲撃が発生。中国当局は「独立派によるテロ」と断定し、イスラム教徒の締め付けを強化している>(以上「毎日新聞」より引用)

 本来、中国の版図は黄河流域と揚子江流域に過ぎない。それを清国の版図だった満州・東北部も侵略し、西方へ向けて新疆ウィグル地区やチベットやモンゴル自治区なども軍事力で支配下に置いた。
 巨大な地域を中共政府は「中国」だと主張しているが、それは無理がありすぎる。さらに台湾までも「一つの中国」というプロパガンダで抑え込もうとしている。一体、どこまで中共政府は強欲なのだろうか。

 しかし武力を背景とした膨張主義は弱さの裏返しでもある。多数の少数民族を抱える中国は絶えず崩壊のベクトルを国家内部に抱え込んでいる。
 民族自決主義は一つの真理だ。同じ民族で一つの国家を形成する、というのが先の大戦以後世界で起こった独立国家ラッシュの大原則だった。その原理は今も生きている。理念や観念だけで「国家」を形成できるものではない。

 同じようにロシアも多民族国家だし、米国も多民族国家だ。彼らは日本国民には理解できないほどの緊張関係の社会で日々を送っている。いずれにも共通するのは強い軍事力で物事に対処しようとする「国家原則」が働いていることだ。
 強い軍事力は外敵に当たるだけではない。その銃口はいつでも国民に向けられるものでもある。それぞれの政権は強いストレスを抱えている。国内外を問わず、敵対する勢力を攻撃しなければ自分たちが殺される、という緊張関係だ。それは単一民族国家の日本に暮らす日本国民には理解しがたい巨大なストレスだ。

 中共政府は敢えてストレスを内包している。周辺民族国家や地域を軍事侵攻して同一国家として支配するのは歴史的に必ず失敗している。そうした歴史に学ばない中共政府は愚かだ。中国は必ず崩壊する。周辺の他民族国家や地域を侵攻し支配している国家の歴史的真実だ。
 世紀の和解劇を演じた安倍氏がアリゾナ記念館前でハグしたのは元軍人だ。オバマ氏が広島の平和公園でハグしたのは原爆被爆者だった。それが先の日米戦争を端的に物語っている。

 日本は米国の植民地化政策に対して敢然と立ちあがり、大勢の非戦闘員の国民を虐殺された。決して米国を心の底から信用してはならない。彼らの行動原理は非情なまでの「アメリカ・ファースト」だということを忘れてはならない。
 安倍氏は終戦直後に米国が日本国民にミルクやセーターの支援物資を贈って戴いたと感謝の辞を述べていたが、ミルクや小麦粉などの食糧は当時の日本の国家予算の48%に当たる対価を支払っている。セーターが米国から支援物資として贈られたかは、私は知らない。しかし国際法に占領した国家は被占領国家の国民を支援すべきと明記してある。本来なら支払う必要のない対価を当時の吉田茂氏は支払って、日本国民の矜持を示した。そのことを安倍氏はご存知ないようだ。

 今後とも中共政府はイスラムのテロに悩まされるだろう。他民族地域を武力で侵略し支配している限り、決して避けられない。ウィグルの人たちにはウィグルの人たちの国家が必要だ。そのことを中共政府は理解すべきだ。


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