PKOとは「平和維持活動」であって、駆け付けて他社を殺害することではない。

 常軌を逸している。南スーダンでは政府軍対反政府軍の戦闘状態が続いている。安倍自公政権は「戦闘」ではなく「衝突」だと弁明しているが、他社を殺害目的で自動小銃で装備した軍隊が殺害しあうことを「衝突」とは呼ばないことは常識だ。
 南スーダンはいわば内戦状態で、国連は政府軍の側の安全と思われる場所でPKO活動を継続している。しかし先日は国連事務所を置いているホテルに反政府軍が襲撃して、数名の国連職員が殺害され、数名の国連女子職員が暴行された。

 そうした状況でPKOで派遣されている中国軍は救助要請があったにも拘らず、中国軍は救助に向かうどころか戦闘地域から逃亡した。その事態を受けて国連PKO部隊を指揮していたケニアの指揮官に非難が集まり、批判に激怒したケニア軍1000人は撤退した。
 PKO部隊の一割に当たるケニア軍が撤退したため、日本から派遣される自衛隊350名は活躍が期待されているという。しかし南スーダンは内戦状態であり、PKO活動は南スーダンに対する内政干渉とも受け取られかねない。

 自衛隊は日本の国と国民を防衛するために設けられている武装集団だ。それが地球の裏側にまで武器を携えて出かけて、いったい何をやるというのだろうか。「武力の行使」を前提とした「駆け付け警護」なら、日本国憲法違反は明確だ。
 自衛隊が直接攻撃されたわけでもないのに、警護要請を受けて駆け付ければ、当然周囲には武装集団が展開していて戦闘状況に陥っていることは十分に想定される。そこで自衛隊が武力の行使することが日本国の防衛と何の関係があるというのだろうか。

 国連が公正妥当な団体とは言い難い、というのはこのブログで何度も主張している。イラクに米国を中心とした多国籍軍が侵攻したのは明確に侵略行為だった。国連だから常に正しいと考えるのは間違っている。国連は安保理常任理事五か国の利害調整機関に過ぎない。
 南スーダンでも政府軍が良くて反政府軍が悪いとは言い難い。人道的支援といいつつ、国連は内政干渉しているのかも知れない。駆け付け警護だとかいい加減なことを行うよりも、「民族自決主義」を日本は堅持すべきではないだろうか。


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