ステルス戦闘機の岩国基地移設はキムジョンウン氏への圧力か。

<米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの岩国基地(山口県岩国市)への配備計画を巡り、岩国市の福田良彦市長は2日、市議会全員協議会で「配備を承認したい」と受け入れを表明した。

 福田市長は先月、ユマ基地(米アリゾナ州)で実機を視察しており「騒音は現行機と差異がないと体感した。機体の安全性についても米軍の説明に説得力があった」と報告。「住民生活への影響が現状より悪化することはない」と語った。

 山口県の村岡嗣政知事は市長の受け入れ表明を受け、取材に「地元の意向を踏まえるのが基本」と述べ、岩国市と周辺自治体と協議した上で最終的な判断を国に伝えるとした。

 F35Bは垂直離着陸が可能な海兵隊仕様のステルス戦闘機。米軍は、岩国基地の現行のAV8Bハリアー垂直離着陸機などと機種更新する形で来年1月に10機、8月に6機の計16機を米国外で初めて配備する予定。今年8月、日本政府が配備計画を岩国市と山口県に伝えていた>(以上「毎日新聞」より引用)

 囲碁の布石には戦略的な意図があることを読み解いて対応しなければ重大な結果を招く。なぜステルス戦闘機を16機も岩国基地に移設するのか。
 米国にとって岩国基地にステルス戦闘機を配備することに重大な戦略があると考えるのが正しい解釈ではないだろうか。そうだとすれば米国の戦略とは一体なんだろうか。

 それは極めて明白ではないだろうか。核爆弾の性能を核実験のつど上げ、弾道ミサイルもついに米国本土に到達するほどに改良した北朝鮮のキムジョンウンに対応するためだと考えるしかないだろう。
 中国に対応するためなら、沖縄に配備するだろう。しかし米軍はステルス戦闘機を岩国基地に配備する。つまり秘かに北朝鮮領内へ侵攻し、キムジョンウン氏を殺害するために配備したとみるべきではないだろうか。

 米国のイラン大使館に大使館員をイラン国内に侵入して救出したのは米軍の特殊部隊だったし、同部隊はウサマビンラデン氏をパキスタン領内奥深くに侵攻して殺害した。しかし北朝鮮の金独裁者を殺害するには国境付近に特殊部隊を配備することは困難だ。
 しかし岩国基地からステルス戦闘機を出撃させれば金氏の影武者が三人いたとしても、四機ずつ四か所に分かれてすべてを攻撃し殺害すれば良い。そのためのステルス戦闘機ではないだろうか。

 アリゾナでステルス戦闘機は充分に訓練を積んでいるという。それを岩国市長はノコノコ出掛けて「騒音は大丈夫だ」とか「安全性は訓練で墜落・死亡事故などは起きていないから大丈夫だ」とか、少年のような感想を漏らしていた。なぜ「ステルス戦闘機を岩国に配備する必要があるのか」と訊かなかったのだろうか。
 山口県知事も「岩国市長が良いというのなら県としても良いというしかない」などと能天気な解答をしている。

 米国は日本が北朝鮮のミサイルの射程範囲に収まろうが、核兵器の開発をしていようが、かえって日本が米国を頼りにするから安保条約が万全になるだけだ、と是認していた。しかしミサイルが開発され米国本土が射程に入ると、そうはいかない。日本国民の安全などどうでも良いが、米国民は北朝鮮の核の脅威から守らなければならない。
 よって岩国基地が北朝鮮のミサイル攻撃の反撃を受けようが、北朝鮮の独裁者を排除しなければならない、と考えたとしても米国の立場からすれば当然のことだろう。断じて、日本の駐留する米軍は日本の防衛のためにいるのではない、米国の防衛のために駐留しているのだ。

 平和ボケした能天気な市長と県知事がOKを出すことは米国の想定内だ。通常の戦闘機ではない、ステルス戦闘機を岩国基地に配備する必要性を考えない素人相手に米軍はやりたい放題だ。
 と、私は読み解くが、果たしてどうだろうか。


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