いつ日本は「自由貿易」で発展したのか。

 安倍氏が嘘吐きだということは知っていたが、他の政治家や評論家まで「健忘症」に陥っているのには驚く。日本はいつ自由貿易で発展したのだろうか。日本が高度経済成長した当時、日本は紛れもなく保護貿易主義だった。それに対して米国が「外圧」で日本の関税引き下げを「命令」してきたのだ。
 まず第一回が「繊維交渉」で(日米繊維交渉(にちべいせんいこうしょう、英: Japan-US textile negotiations)は、広義には1955年(昭和30年)から1972年(昭和47年)にかけて日本とアメリカ合衆国との間で行われた繊維製品の貿易に関する交渉の総称、また狭義には、そのうち1970年(昭和45年)6月22日から24日にワシントンD.C.で行われた交渉を指す。これらの交渉が必要となった、日米間の繊維製品を巡る貿易摩擦を、日米繊維摩擦(にちべいせんいまさつ)というーー以上「ウィキペディア」より引用)により、日本は米国により煮え湯を飲まされた。

 それ以後も米国は日本の関税引き下げや対米輸出を削減するように「外圧」を掛けてきた。日本は保護貿易で外貨(米ドル)を稼ぎ、経済成長を遂げた。
 それに対して米国は米国債を買え、だとか円を切り上げろだとか、次々と日本に要求してきた。安倍氏はそうした日本の貿易史を全く御存知ないか、知っていて大嘘を吐いたに過ぎない。それに対して突っ込みをしないばかりか沈黙した民進党国会議員の不勉強にはひっくり返るほど驚いた。

 ガット・ウルグアイラウンドなどに関しても、日本はコメの関税引き下げ要求に対して頑なに関税維持を主張し続けた。安倍氏はどこで勘違いしたのか、それとも本質的に日本の貿易に関して無知なのだろうか。
 日本が自由貿易の主導権を握って、保護貿易になろうとしている米国を安倍氏がTPP承認を先行することにより、自由貿易の場に引き戻す、とは笑止千万だ。TPPなど日本から破棄して、さっさと東アジア貿易圏を構築する方が日本にとってどれほど益があるだろうか。

 トランプ氏は「アメリカ・ファースト」といっている。それなら安倍氏も負けずに「ジャパン・ファースト」と表明すべきだろう。世界のパラダイムはグローバル化から「国民の生活が第一」に転換している。やっと小沢一郎氏が2009年に掲げた時代がやって来たようだ。


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